一年の計は元旦にあり。パソコンの計(?)はBIOSにあり。
というわけではありませんが、EeePC 1000H-XのBIOSの話です。
BIOSのアップデート方法の情報はたくさんありますが、BIOSの各項目の説明は意外とネット上にないものですね。
私もそうですが、自作PCを何台か作っているとBIOS画面に何があるかが大体わかっているので、半ば常識としてスルーしてしまいます。でも初心者の方など、BIOS設定画面を見たことがない人も大勢いるはず。
そこでEeePC 1000H-XのBIOS画面を載せてみます。
ちなみに私のEeePC 1000H-Xは10月25日に購入以来アップデートしていません。最新版と異なるところがあると思いますが、ご了承ください。
BIOS画面の出し方ですが、EeePC 1000H-Xの場合「F2」キーを連打します。押しっぱなしだとスルーされることがあるので、連打をお勧めします。
「EeePC」ロゴの後、下のような画面が出てきます。
■ Main
BIOS起動時に最初に出てくる「Main」画面です。CPUやメモリなどの情報が見えるほかは、日時の設定ができます。もっともWindows上でも設定できるので、わざわざここで設定することはないでしょう。
右側に設定方法の説明が出ています。大雑把に操作方法を説明すると、
・カーソルキーの上下で項目移動
・上のタブにカーソルがあるときは、カーソルキー左右で「Main」、「Advanced」、「Security」、「Boot」、「Exit」を移動
・項目を選んでEnterキーを押した後は、カーソルキー上下でその項目の設定を選択
(たとえば、[Disabled]と[Enabled]のどちらかを選択)
・設定を選んでEnterキーを押すか、設定を変えたくなければESCキーを押せばひとつ上のメニューに戻る
この辺は一度触っていただくとわかります。いじっているうちに、設定がどうなったかわからなくなったら、ESCキーを押せば「Saveしないで終了するか?」と聞かれるので「Y」を押して終了すれば元通り。一度気楽に試してみてください。
■ Advanced
「Advanced」の画面では、3つのメニューが出ています。それぞれ見ていきます。
■Advanced - IDE Configuration
EeePCではあまり設定する機会のないところですね。EeePC 1000H-Xは2.5インチHDD1つのみ接続なので、Slaveは何もついていません[Not Detected]。(901-Xだと、Dドライブ用のSSDが見えるはずです)
■Advanced - Onboard Device Congifration
オンボード機器類の設定です。内蔵カメラ、無線LAN、BlueToothはここでも使用可/不可の設定はできますが、Windows上でも設定できるので、特にいじる必要はないです。
■Advanced - Configure advanced CPU settings
CPUの情報と、ひとつだけ設定項目が出てきます。「Max CPUID Value Limit」っていうのはなんでしょう?下の参考サイトなどいろいろ調べましたが、わかったことは以下のとおり。
http://support.intel.com/jp/support/processors/tools/piu/sb/CS-020996.htmによると「インテルプロセッサー認識ユーティリティを使用して正しくプロセッサーを認識させるためには、システム BIOS の "Max CPUID Value Limit" オプションを無効 (Disable) にしていただく必要があります。 プロセッサーの認識が終わった後は、再度有効 (Enable) にできます。」という情報くらい。
どうもデュアルコアプロセッサーCPUをつけているのに、デュアルコアとして認識されない時にはこのMax ~のオプションをDisableにしてください、とのこと。
結局、Enableにすると何がいいのかわかりませんでした。デフォルトのまま(Disable)でほっとけばよさそうです。
■Security
続いて次のタブ。「Security」です。
名前のとおり、セキュリティのためのメニューです。具体的にはHDDにパスワードをかけられるようです。項目のみ紹介しておきます。
■Boot
「Boot」タブです。起動に関する設定です。
上の2つのメニューは下で説明します。
「Boot Settings Configuration」の設定は、「Quick Boot」、「Quiet Boot」の2項目が出てきます。起動画面のロゴなどの表示/非表示設定のようです。
その下に2つ項目が出ていますが、「OnBoard LAN Boot ROM」とは、Wake up on LANを行うための設定のようです。EeePCをファイルサーバーやリモート操作させる用途でもない限り、[Disabled]でいいでしょう。
「Boot Booster」ですが、普段1000H-Xを起動するとき「EeePC」のロゴも出ないで起動しますが、どうやらBIOS部分の起動を高速化するため、HDD上の「EFI領域」にBIOSを書き込んでおき、そこから読み出してくるようにしているらしいです(、と理解していますが自信ありません、どなたかフォローお願いします)。
通常[Enabled]ですが、私はDisabledにしています。理由はこの次の項目に出てきます。
■Boot - Boot Device Priority
起動するメディアの順番です。たいていHDD(私のEeePC 1000H-Xの場合、32GB SSD)が1stになっているはずです。
しかし起動時にESCキーを押すとどのメディアから起動するかを聞いてくるので、わざわざここをいじる必要がありません。
ただ、「Boot Booster」を「Enabled」にしておくと、ESCキーを押そうが起動メディアの優先順位を変えていようが内蔵HDDから起動してしまいます(F2キーだけは受け付けてくれますが)。
私のようにUSBメモリやSDHCメモリカードに入れたUbuntuを立ち上げたい場合は、これでは不都合なので、「Boot Booster」を「Disabled」にしています。数秒ほど起動が遅くなりますが・・・。
■ Boot - Hard Disk Drives
ディスクドライブを認識する順番を決める項目です。私のEeePC 1000H-XはSATAの2.5インチ型32GB SSDが1st、4GB SDHCカードが2ndと表示されています。
SSDにはWindowsXPが、SDHCにはUbuntuが入っていますので、1st、2ndをひっくり返すとSDHCカードのUbuntuが立ち上がります。
■ Exit
終了画面です。Exit & Save changesで設定を保存しつつ終了できます。
この画面でなくても「ESC」を押せばSaveしないで終了、「F10」を押せばSave終了ができます。
(参考サイト)
各種UMPC EeePC カスタマイズ・改造・便利なオプション紹介:緊急レポート! EeePC 901のBIOS設定<永久保存資料>
上のサイトはEeePC 901発売当時のBIOS画面で、今回の項目とはやや違いがあります。しかし、今のところここしかEeePC BIOS画面の紹介がなかったので、参考にさせていただきました。
本気でBIOSの勉強をしようと思ったら、最低これくらいの本は買ったほうがいいかもしれません。しかし、自作PCでもBIOS設定はそんなにしょっちゅういじることはないですから、いらないと思います。BIOSでなくとも、基本的なところはほとんどWindows上でも設定できますし(時計や内蔵無線LANのオン/オフなど)。
ただ、一度くらいは自分のBIOS画面を眺めるのはいいかと思いますね。
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