さて昨日EeePC 4G-Xにubuntu 8.04をインストールしました。
ちなみに昨日、EeePC用のubuntuをeeeXUbuntuと読んでおりましたが、どうも正しくはeeeubuntuだったようです。ライブCDの部屋から落としてきたisoイメージの名前もeeeubuntu-8.04-desktop-i386-0724.isoなので、やはりeeeubuntuの方が正しいです。
うちのEeePC環境をおさらいしておくと、
内蔵4GB SSD + 16GB SDHC(上海問屋)の組み合わせでWindows XP。
上の16GB SDHCをはずし、ubuntuを入れた4GB SDHCを入れて、ESCキーを押してSDHCからubuntuを起動。
というふうにしてあります。これならWindows環境を壊さずにubuntuが試せます。多くの方にとって、Linuxを試すにはこれが一番いい方法ではないでしょうか。
さて、前回残された問題点は2つありました。
一つ目は時計がおかしい、二つ目はブートローダーgrubでubuntuを選んでも起動せず、エディタモードにして(hd1,0)を(hd0,0)と書き替えて起動しなくてはいけない、の2つです。
実は一つ目は何もしないで解決していました。夜中に作業したので悪い物でも見ていたんでしょうか?よくわかりません。
さて二つ目の問題、これはEeePCにubuntu 8.04インストールにコメントを下さったsamyさんから、ubuntuの起動時間を早めてくれるという方法を応用して解決しました。
ubuntuを起動して、メニューバーの「アプリケーション」‐「アクセサリ」‐「端末」を選んで起動します。そこで、
cd /boot/grub/
と打ち込み、上のディレクトリに移動します。そこで
ls
と打ち込むと、ディレクトリ内のファイルが表示されます。
その中に「menu.lst」というファイルがあり、これがgrubの設定ファイルになっているようです。
私はこれをviエディタで開き編集しました。ただしそのまま開くと、root権限がないため保存できません。ubuntuにはrootというユーザーがデフォルトでは設定されておらず、かわりに「sudo」というコマンドを使います。
sudo vi menu.lst
という書式です。そのあとパスワードを聞かれるので、自分のユーザーのパスワードを打ち込むとroot権限と同じになります。
ここでは2箇所、変更します。
まずsamyさんからいただいた情報で、kernelの行の後ろに「clocksource=hpet」と書き加えます。
viで開いたなら、カーソルキーをずーっと下まで動かしていくと、こんなような行があります。
kernel /boot/vmlinuz-2.6.24-16-generic root=UUID=529f9bd7-fbc0-41b9-8941-3f613aed8a44 ro quiet splash
この行の後ろにカーソルキーで移動し「a」のキーを押します(小文字のaですので、CapsLockははずしてください)。そのあと
kernel /boot/vmlinuz-2.6.24-16-generic root=UUID=529f9bd7-fbc0-41b9-8941-3f613aed8a44 ro quiet splash clocksource=hpet
のように打ち込みESCキーを押します(viでの編集方法です)。
ついでにその前後の行に
root (hd1,0)
というのが3つくらい出てきます。いずれもhdの後ろの「1」の字の上にカーソルキーで移動し、そこで小文字の「r」を押し、「0」と押します。すると
root (hd0,0)
と書き替えられます。
ここまで終わればあとは「:wq!」と打ち込んでいただければ上書き保存されます。
これで次回からgrubのメニュー画面でいちいち操作しなくてもよくなります。また起動時間も確かに速くなった気がします。
このviエディタ、かなり癖があります。いうことを聞かなくなったらまずESCキーを押して、「:q!」と入力し、保存せずに終了してください。
余談ですが、このviエディタ、覚えておくと何かと便利です。なにせ軽い上に、Linuxに限らずどんなUNIX系のOSにも実装されています。またubuntuのウィンドウマネージャーが死んでしまい、DOS画面のようになってしまっても使えるエディタです。
さて、やっと問題が解決したので、環境設定です。
といってもたいしたことはなくて、Windowsから必要なファイルを持ってくることです。
最近WindowsでもFirefoxを使っていますが、ubuntuでもFirefoxが入っています。これを使ってブックマークを持って行きます。
やり方は、Windows側のFirefoxで「ブックマーク」‐「ブックマークの管理」を開き、そこから「インポートとバックアップ」を押して「バックアップ」を開きます。EeePCのCドライブのどこかにそのバックアップファイル(~.json)を保存してやります。
今度はubuntuを立ち上げます。ubuntuからはWindowsのCドライブを見ることができるので、こんどはubuntu側のFirefoxでブックマークの管理を開き、Windowsと同じインポートとバックアップを押してやると「復元」というのがあります。これを押すとバックアップファイルのありかを聞かれるので、Cドライブ(ubuntu上では「4GBのメディア」となっています)の中の先ほどのバックアップファイルを選んでやると、Windowsのブックマークを取り込めます。
まだWindowsでIEを使われている方は、これを機会にFirefoxを入れるのもいいかもしれません。Firefoxをインストールすると、IEのお気に入りを取り込むので、ubuntuへの受け渡しとしても使えます。
さて、ここでプログラムの勉強のためにLinuxをいれる方もいるでしょう。ubuntu、というか一般的なLinuxやフリーのUNIX系OSは、たいていgcc、g77という、C言語、FORTRAN言語のコンパイラを持っています。
ところが、ubuntuを入れた直後にはg77がありません。ただし「sudo ~」というコマンドを入れてインストールしてください、といわれるので、その通りやれば使えるようになります。このとき、ネット接続できる環境にはしておいてください(無線LAN、有線LANどちらか)。
ubuntu 8.04の注意事項として、無線LANが使えなくなっているといっているサイトもありましたが、私が使った時点では解決済みです。ただ、EeePC 901だと11nがつかえるのかは確認が取れていません。
やはりSDHCにインストールしたのでしょうがないことですが、日本語変換やアプリケーション起動時にもたつく(というか、フリーズしたかと思うくらいとまる)ことが多々あります。これはお試し版として気長に構えるしかありません。本当にフリーズしたことは今のところありません。まてばかえってきます。ちなみに止まってしまったアプリケーションは全体に灰色のウィンドウになります。その間は何をクリックしても反応しません。色が変わるのをお待ちください。
今回4GB SDHCにインストールしましたが、ubuntuインストール後の空き容量は1.2GB。ずいぶん使っている感はありますが、しかしこれでOpen Officeにゲーム類など、多すぎるくらいソフトが含まれています。OSだけで残り1GBちょいのWindowsとは大違いです。
Open OfficeもMS Officeとそこそこ互換性があります。昔Linux上でExcelのファイルをやり取りしたことがありましたが、グラフの大きさが変わるくらいで、ほぼそのまま取り込めました。ある官公庁ではOpen Officeを正式採用するらしいですし、いいソフトだと思います。
ところで、EeePCでWindowsXPとubuntuとをかわるがわる使うので、ubuntu用とWindows用のSDHCをしょっちゅう入れ替えています。そのため、写真のようにSDメモリカード入れを両面テープで引っ付けています。われながらいいアイデアだと自画自賛しています。
まさに写真に上海問屋のSDHCカードがうつっていますね。もう6,000円を割り込んでいます。ubuntuなどLinuxインストールにトライされるなら、是非一枚。
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