ペンは剣よりも強く

日常と世相の記

地方自治

公的責任と自己愛 兵庫県齋藤知事のこと

他県のことですが、おととい兵庫県の第三者委員会より、亡くなった県民局長の私的情報を県議に漏洩したのは元県総務部長であり、これが齋藤元彦知事と片山安孝元副知事の指示で行われた可能性が高いとの調査報告が出されました。これを受けて、この元総務部…

「パワハラ(防止)研修」

ちょうど一週間前に兵庫県の齋藤元彦知事が“パワハラ(防止)”研修を今月(5月)12日に受講するという報道がありました。どんな内容で「研修(研鑽と修養)」をするのかわかりませんが、報道する側にしてもこれで何かが変わると思っているわけではないでしょ…

「改革者」気取り

こういうことを偉そうに言える人間でもないのですが、「改革者」を気取った愚か者というのは、いつの時代にも、どこの世界にもいるものだと思います。当世の代表例は、毎日テレビのトップニュースになっている某国の大統領でしょう。彼の巨大な力の源泉は「…

兵庫県の混迷

先月の兵庫県知事選で当選した斎藤知事のSNS戦略を担った(関わった?)とされるPR会社の社長が、Noteに投稿した記事をきっかけに、斎藤知事の公職選挙法違反が疑われる事態になっています。公職選挙法という法律はケースバイケースというか、けっこう弁護士…

兵庫県知事選から二日

兵庫県議会による不信任決議で失職した斎藤元彦前知事が再選されて二日がたち、いろいろとweb上に上がっている記事を眺めて考えてみましたが、よく理解できないというのが正直な気持ちです。他県のことで事情のわからない点が多々あるとはいえ、公益通報制度…

批判か 中傷か

毎日新聞の日曜連載のコラム「松尾貴史のちょっと違和感」は、毎週楽しみにしている記事です。今日の記事では、自民党総裁選に立候補している河野太郎氏のキャッチフレーズ「国民と向き合う心」の「嘘くささ」を痛烈にぶったぎっています。 松尾貴史のちょっ…

都知事選の雑感

7日の都知事選が終わって今日で2日。都民ではないので、そんなに力むのもどうかと思いつつ、都政が変われば国政にも連動するとの思いから、現職の「落選運動」に勝手に参加して、先週来ブログに「連投」をしてきました。結果については、ある意味「想定内」…

ネット街宣

webで見かけたライターの菅野完(たもつ)さんの1人街頭演説より。 https://x.com/nabekuramasa/status/1808757827009458409 7月7日は東京都知事選挙の投票日です。ご存じのように今回の都知事選挙は史上最多の候補者が出馬しています。その立候補者の中で当選…

中田敦彦さん、蓮舫候補に聞く

中田敦彦さんのYouTube大学で、東京都知事選の立候補者にインタビューした動画が見られます。収録日がいつだったのかはわかりませんが、昨日は蓮舫さんの回の前編が放映されていました(他に、小池編、石丸編もあります)。昨日のブログの延長で、今日はこの…

「七夕革命」と「落選運動」

X(ツィッター)で「七夕革命」という語を見ました。これは、都知事選で現職の小池候補が敗れること、端的に言って、蓮舫候補が勝利することを表す「願望」であり、「スローガン」かと思います。小生にはいい響きです。でも、「立場」が逆なら、「七夕災難…

都知事選の告示に 雑感 

昨日、東京都知事選が告示されました。(千葉県民で)投票権がありませんので傍観するだけですが、いくつかの場面に接して、現在のこの国の社会政治状況が反映されている感じを受けました。立候補者を大勢擁立して、選挙ポスターの掲示枠を切り売りしようと…

「国の指示権」の拡大

昨日5月30日、衆院で地方自治法の「改正案」が可決されました。非常時に自治体に対する国の「指示権」を拡大する内容です。現在自民党の裏金問題で政治資金規正法の改正に世間の関心が集まる中、「こっそりと」ということもありませんが、地方自治の根幹を揺…

京都・大山崎町のこと

京都の南部に山崎の合戦の地として知られる大山崎町があります。宇治川沿いの京都競馬場から見ると、さらに西、桂川、木津川と合流する辺りです。関西の人にとっては、町の北側に天王山があることもあって、馴染みがあるかもしれませんが、東の人間には、「…

都立高入試の英語民間試験導入のこと

東京都は来年(2023年)度の都立高校入試に英語のスピーキングテスト(ESAT-J 11月に行われる予定のアチーブメント・テスト)の成績を活用することを決めています。しかし、詳細を知れば知るほど、3年前に文部科学省が導入を断念した大学入学共通テストへの…

安倍県民葬と「王国」の落日

山口県在住で親しい人がいないので、実際のところどうなのか、よくはわかりませんが、9月27日の安倍氏の国葬儀に続き、10月15日には同氏の県民葬がとりおこなわれるようです。安倍氏は、選挙区こそ親からの地盤を引き継いで山口県の人のように見られています…

国葬が「KOKUSOGI 2022」に変わるとき

安倍氏の「国葬儀」に反対する声明や決議が地方議会からも上がっています。 9月6日火曜、神奈川県三浦半島にある葉山町議会は、安倍氏の「国葬」に反対する意見書を可決し、翌7日、岸田文雄首相と衆参両院議長宛てに送付したそうです。9月8日付朝日新聞の記…

「8.20 報道特集」を見て

昨日(8月20日)の夕方、TBSの「報道特集」を見ました。統一教会問題を掘り下げるという「触れ込み」だったので、うっかり見逃さないように、録画予約までしました(笑)。番組注目の萩生田衆院議員(自民党政調会長)と教会とのかかわりをまとめた部分は、…

稲村ヶ崎と九十九里

無知にも程があると叱られそうですが、神奈川県鎌倉の稲村ヶ崎海岸が、海水浴場としては今は閉鎖されていることを知りました。夏ではなかったと思いますが、大昔に一度訪れた記憶があるので、びっくりしました。確かに最近、海開きのニュースで、片瀬海岸や…

ボスなき「地元」

安倍氏亡き後の政界地図は大きく塗り替わりそうそうです。自民党・清和会(安倍派)は当面「集団指導体制」でしのぎ、代表選出には至らないようですが、安倍氏の「地元」選挙区は今後補選もあり(来年4月?)、「現状のまま」というわけにはいきません。安倍…

元名護市長・稲嶺進さんの記事

今日、沖縄は日本復帰50年を迎えました。50年前には、小生の住む千葉県の田舎の役場にも「沖縄返還」の垂れ幕が掛かっていて、毎日学校の行き帰りにそれを見ていた覚えがあります。しかし、それがどういうことなのか、子どもにとっては、何かめでたいことら…

民主主義は「神の摂理」…とはいえ

加藤哲彦さんが運営する「トイビト(問い人)」に、「民主主義は生き残れるか」と題した政治哲学者・宇野重規さんのインタヴューがあります。これはいい企画で、大変勉強になります。以前、前編を読んでから後編を楽しみにしていたのですが、5月9日付ですで…

大阪市の授業評価のこと

大阪市ではこの4月から市立の小中学校の若手教員の授業評価を始めるそうです。若手教員の授業を数値で評価へ 大阪市教委、子どもにはアンケート:朝日新聞デジタル「大阪市って全国学力調査やったら、全科目で全国平均を下回ってるんだってね。」 「そうなん…

2030札幌五輪反対 再び

衆院議員の米山隆一さんのTwitterをいつも拝見しています。「強風」に顔を背けない姿はさながら「風に立つライオン」のようです(映画や歌とはちょっとちがいますが…)。その米山さんが昨日2月10日、アベ元総理の発言にこうTweetしています。安倍総理「国際…

名護市長選 「沈黙」の問い

沖縄・名護市長選挙の告示(1月16日)が近づき、いくつか記事を目にします。千葉の田舎からは、報道で想像するだけでは、実際のところはよくわかりませんし、名護市の住民の思いとはズレやギャップがあると思います。メディアは辺野古の基地移設に関心を向け…

「詐欺師」としての大阪府知事

昨年の衆院選で日本維新の会が「躍進」したことを喜ぶ?人がいる一方、危惧する人も多い。小生は後者の一人だが、大阪を地盤とするローカル政党の域を出ていない政党だなどと甘く見ていると、今夏の参議院選でさらに「躍進」して、1930年代のドイツのような…

大阪府と読売新聞の提携のこと

先月下旬に発表された読売新聞と大阪府の提携(包括協定)話には危惧や批判が多い。協定では「包括」的と称して、取材や報道を他のものと混ぜ込んでごまかしているが、最重要のポイントは、何か事がわかったときに、読売は新聞として大阪府を批判する報道が…

ジョージ・オーウェルとの「遭遇」

最近ジョージ・オーウェルに二度「遭遇」した。 1回目は先週の水曜に本屋で。時間つぶしに小さな本屋に入ったところ、偶然『一杯のおいしい紅茶』というオーウェルのエッセイ集を見つけた。2020年刊の新版である。こんな小さな書店の本棚に並ぶなんて、こう…

武蔵野市の住民投票条例案のこと

昨日12月13日、東京・武蔵野市で外国籍の住民も住民投票が可能となる条例案が市議会の総務委員会で審議され、賛成多数で可決した。ポイントは、外国籍の住民も日本国籍の住民と同様、住民基本台帳に3ヶ月以上登録されていれば投票資格があるということ。21日…

維新躍進のこと

今回の衆院選で、維新の会は自民批判票の受け皿になったと言われる。全体の数字から見ると、確かにそうなのかも知れないが、それにしても当選者の政党別の地図を眺めると、大阪がまるで「独立国家」のようで、その「維新王国」ぶりが際だっている(バチカン…

前総理と都議

自民党総裁選の日。下馬評では河野と岸田の決選投票と言われている。しかし、ジャーナリストの佐藤章さんは、一貫して、河野と高市のたたかいと述べている。なぜ、岸田でなく高市なのか。そこには暗躍するアベシンゾーの異様なる執念とその「資金力」がある…