今回は藤井風の「旅路」(2022年)です。
ノスタルジー溢れるメロディと歌詞。
聴く者に手紙のように語りかける歌声。
藤井風の楽曲構成の絶妙さは、音楽をされている方なら分析したくなる欲求に抗えないことでしょう。
藤井風の「旅路」から感じるのは、一言で表せば優しさなんだと思います。
現代社会では、皆疲れ果ててるのに、争い憎しみ合うことにはエネルギーを惜しまない。
ふと荒んだ自分自身を俯瞰して観る。
そしてひどい姿に気づく。
そんなとき、藤井風の楽曲は癒やしをくれる。
そうか、簡単なんだ。
忘れよう。
そして無垢だったあの頃に還ろう。
若者は先の長い旅路を、老いた者は旅路の果てに想いを馳せよう。
藤井風の言うように、有限であることを意識すれば、きっと自分も優しくなれるだろう…等と思います。