Billboard JAPANの仕様解説(2025年度版)

 以前の記事 から2025年度仕様に変更しました。新たな仕様変更が発表、またはその傾向が見られた際には追記します(2024.12.19update)。2025年度の集計は2024年11月25日から、週間チャートでは12月4日発表分からとなります。

 

警告:「チャートハックは楽しいですか?」

kai-you.net

 チャートハックは、そのチャートの価値を落とします。自分たちの手により価値を落としたチャートは、勝ち誇れるものでしょうか。

 ビルボードチャートは「ヒットチャート」であり、単なる「売上ランキング」のオリコンとはまったくの別物です。「推しの人数比べ、推し活の場」ではありません。また週間チャートは「たまたまその週目立った曲を順位付けしたもの」でしかありません。本当に人気があるのであれば長期間上位にいるはずであり、その曲の人気は「たまたま」とは呼べなくなります。

 それでも根拠の無い「空虚」を求めますか? たった1週間の結果だけで勝ち誇りますか?

 

・ Billboard JAPANとは?
 一般的に「全米チャート」と呼ばれるBillboardの日本版。2008年からチャートの発表を開始しており、現在は6つの要素を用いている。

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 シングルチャート(Hot 100)は1曲単位での集計となり、シングルCDのカップリング曲、アルバムのみ収録されている曲、配信限定などCDでリリースされていない曲もチャートイン出来る(もっとも「シングルランキング=シングルCDのランキング」の認識は日本ぐらいでしかない)。

 アルバムチャート(Hot Albums)は3つの要素を用いており、CD売上、バンドル(全曲一括)ダウンロード売上に加え、2025年度第4週からは収録曲のストリーミング再生数も取り入れられるようになった(単曲のダウンロード売上は取り入れられていない)。

その他個別チャートを含めての説明は下リンク参照

www.billboard-japan.com

 

 週間チャートの集計期間は月曜日から日曜日まで。一般的にビルボードチャートと呼ばれているのは、毎週水曜日に発表されるシングル総合チャート「Hot 100」と、木曜日に発表アルバム総合チャート「Hot Albums」となり、「Hot 100」は2017年4月以降のCDTVオリジナルランキングのベースとなるチャートとなっています。

 現在Billboard JAPANでは以下の6つの要素を用いており、Hot 100、Hot Albumsではそれぞれ週間300位以内に入るとポイントを獲得し、その合計で順位が決定します。

 

 

・ Billboard JAPANのチャート要素(チャート解析サービスCHART insightでの並び順に紹介。現状Hot 100の要素ではないUGCは除く)、変更があり次第追記。

 

CD Sales 重要度:最も低い(週間チャートに限れば高い)
 Billboard JAPANにおけるCD売上は、オリコンではなくSoundScan Japan調べのものをパッケージ合算して集計されています(SoundScanはニールセン・ミュージックの一部門であり、オリコンとはまったく無関係)。オリコンでの“精査”のような減算対策は行っていませんが、オリコンでは計上される一部の特殊販路盤が計上されないものもあります(逆にオリコンでは計上されないパッケージがSoundScanでは集計される場合もあります)。またオリコンとの計上枚数差は上記理由以外に集計ロジックそのものの違いにより、ほぼ確実に多少の誤差は出ます(ただし、集計対象店舗だけの売上だけではなく、その売上を元に全体の推定売上を算出する大まかな方法については大差ありません)。

 オリコンのように1日単位での発表は行っておらず、Billboard JAPANのHPで原則木曜日に水曜日までの中間速報、月曜日には週間の速報がされます(いずれも5位まで、大型連休・祝日により1日遅れる場合もある)。なおオリコンより早いタイミング(18:00以前)で速報される場合もあります。

 Hot 100においては2017年度以降、週間で一定の売上を上回った場合はポイントが割合減算(係数処理)される措置が取られています(アルバム総合チャート「Hot Albums」ではこの措置はとられておらず、ポイント未発表のためポイント換算は不明)。

 

 週間チャートだけを見ればCD売上で稼いでおけばHot 100でも1位になれる可能性は高いですが、持続性と言う意味では他の要素に劣るため、年間ランキングでは100位以内も怪しいです(そのため重要度を「最も低い」としました)。また2021年度以降、係数処理の適用下限が大幅引き下げられ、CD売上とヒット曲の関連性が薄まっている現状を反映する対応も取られたため、今後は週間チャートでもCD売上だけで1位は取りづらくなる可能性があります。

 

 Billboard JAPAN以外のCD売上の扱いについて、こちらでまとめてありますので、併せてご覧ください。

amano-yuuki.hatenablog.jp

 

 

Download 重要度:普通
 ダウンロード売上が取り入れられたのは2011年度から。現在はGfK/NIQ Japan提供のiTunes、amazon、mora、mu-mo、レコチョクの販売実績に加え、これらの集計業者では集計対象外となっているレーベルの楽曲に関しては、集計開始当初から取り入れられている(上記集計対象外となっているレーベルの楽曲を含む)iTunesの販売実績(Luminate提供)から類推した売上を加えた形で構成されています(後者はアメリカで集計されたものであるため、前々週の金曜日から前週木曜日までの集計になっている模様)。売上として発表されるのはGfK Japan集計分、もしくはiTunes類推分のいずれかとなっており、両方が合算されてはいない。

 原則金曜日にGfK/NIQ Japan集計分の水曜日までの中間速報が行われ、週間の速報記事はありません。また現時点で週間のダウンロード数はトップ10のみ、週間チャートの詳細記事にて発表されています。

 アルバムチャートは全曲一括(バンドル)ダウンロードの売上に限定され、アルバム収録曲の単曲ダウンロードはアルバムチャートに反映されません(ここは本家アメリカと仕様が異なります)。またシングルCDとして売られているパッケージ、および複数曲が収録されているデジタルシングルの全曲一括(バンドル)ダウンロード数は表題曲、またはリードナンバーのダウンロード数に対してのみ加算され、収録曲全曲に対して加算はされません。

 CD売上同様一時的な売上により高いポイントとなる場合もありますが、ストリーミング(サブスク)の普及により市場規模が衰退しており、チャートに与える影響は年々低くなってきています。ただCD売上と比べ継続的に売れる楽曲があり、それにより年間ランキングでは上位に入る曲もあります。

 

 Billboard JAPAN以外のダウンロードチャートについて、こちらでまとめてありますので、併せてご覧ください。

amano-yuuki.hatenablog.jp

 

 

Streaming 重要度:最も高い
 ストリーミング回数は2015年度後期から用いられるようになった。以前はプチリリの歌詞表示サービスに対するデータアクセス数が用いられていましたが(2017年8月2日発表分まで使用)、現在はGfK/NIQ Japan提供によるAmazon Music (Unlimited,Prime Music)、Apple Music、AWA、auスマートパスプレミアムミュージック、KKBOX、Spotify、TOWER RECORDS MUSIC、LINE MUSIC、Rakuten Musicでの再生回数に加え、dヒッツでの再生回数、更にLuminateが提供するYouTube Musicでの再生回数を合算。プレイリスト型(dヒッツ、auスマートパスプレミアムミュージック)とオンデマンド型(プレイリスト型の2社以外)の市場規模やシェアを考慮し、それぞれの再生回数に対し係数処理をした上でポイント合算し順位付けしています。なお2020年度からアメリカ同様、有料と無料の再生回数を分類し、それぞれに異なる換算率を用いポイント化しています。そのため、総再生回数とポイントによる順位が異なる場合があります。本家アメリカのBillboardやオリコンではMV(ビデオストリーミング)の再生数を含んでいますが、Billboard Japanではこれを含まずオーディオストリーミングの再生数のみがここでは扱われます(日本レコード協会でのストリーミング認定も同様)。

 ただしシェアの低い業者での再生数が不自然に高い場合(主にAWAのラウンジ機能を使ったファンダムによる意図的な再生数の水増し行為)、再生数そのものに対し調整(下方修正)が行われる場合があります。これはシェアが高い業者の再生数に対し上方修正がかかるものではありません。

 

 また、業者での施策により再生数が不自然に高くなった場合(主にLINE MUSICでの再生回数キャンペーン)、再生数は認められるがHot 100へのポイント換算が通常より低く設定されます。ただしLINE MUSIC自体も現在再生回数キャンペーンでの再生数については独自に調整を行っているようです。

 

 

 

2024.12.19 update

 2025年度第4週となる12月26日発表分(今回のupdateにより木曜日発表に変更)より、ストリーミング再生数がHot Albumsの要素として加わった。なおポイントは、同じ集計要素となっているオリコンの合算アルバムランキングや、本家アメリカのThe Billboard 200とは異なりユニット単位(CD売上相当)での集計とは異なる方式を採用しているようだ。

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 週間チャートにおいてはCD売上が高い、もしくは再生数が低い場合はこれだけで首位を取るのが難しいですが、年間ランキングに入るにはほぼ必須項目となっており、事実上ストリーミング再生数が無いと年間ランキングに入れないぐらいになっています(これを「適正」と見るか「偏重」と見るかは皆様にお任せします)。

 

 単曲のストリーミング再生数はダウンロード売上同様、金曜日にGfK/NIQ Japan提供分の水曜日までの中間速報があり、週間のストリーミング数はトップ10のみ、週間チャートの詳細記事にて発表されています。

 

 Billboard JAPAN以外のストリーミングチャートについて、こちらでまとめてありますので、併せてご覧ください。

amano-yuuki.hatenablog.jp

 

Radio 重要度:低い
 CD売上と共に、Billboard JAPAN開設当時からあるラジオオンエアによる要素。プランテック調べの単純なオンエア回数では無く、(ワンコーラス、もしくは60秒以上でBGMでは無い)オンエア1回につき、そのラジオ局の聴取可能人数、ならびにその番組の平均聴取率を考慮してポイント化しランキングを作成しています(公式の説明では「ラジオ放送回数」とだけ書かれていますが、同一順位が下位でも発生していないケースが多いため、上記部分が適用されているものと見られます)。同社が発表しているエアモニ・ラジオオンエアチャートが元となっているようですが、これとは上記の要素があり順位が異なる部分があります。
 多くのラジオ局でパワープレイ(ヘビーローテーション)を得た曲が上位の中心となり、リスナーからのリクエストもオンエアされれば反映されますが、オンエアされない限りはポイントにならないためリクエストの総数とも限りません。従って全要素の中でもファンの後押しが必ずしもそのまま反映されない要素とも言えます。また全体的には洋楽系が強さを発揮するチャートでもありますが、チャート要素が増え、これだけの要素では総合上位に入れなくなってきているのが現状です。

 Billboardの本場アメリカにおいてはストリーミング配信が音楽産業の中心となっていますが、それでもラジオを聴く文化は今もなお根付いており、ラジオから新たな流行が発生する構図は変わっていません。しかし日本ではラジオが若者の選択肢から消えつつあり、ラジオでの流行が世間に響いていないのが現状です。ポイントは稼げる要素ではありますが、だからと言ってその後のヒットに繋がるかと言えば疑問が残るため、重要度は「低い」としました。

 

 

Music Video 重要度:高い
 2015年度後期から用いられるようになったミュージックビデオの再生数による要素。本家アメリカやオリコンではストリーミング要素の一部となっているが、Billboard JAPANではオーディオストリーミングとは別計上されている。

 MVの再生回数に関しては現在YouTubeでの再生回数が対象となっており、「国際標準レコーディングコード」であるISRC(International Standard Recording Code)の登録を受け、それを附番した公式の動画に限るため、ISRCの附番が最低条件となります(公式MVだけでなく、THE FIRST TAKEやライブ映像等の動画にも附番されている場合がある)。2020年度まではユーザー生成コンテンツであるUGC(User Generated Contents)の再生数も有効でしたが、これについては2021年度から新しい週間チャートTop User Generated Songsの対象となり、Hot 100には影響しなくなりました(2024年3月25日にCHART insightのページがリニューアルされ、UGCのランキングが追加されましたが、現在のところHot 100にはこの要素は含まれていません)。

 チャートについてはストリーミング同様、有料アカウントと無料ユーザーの再生回数を分類し、それぞれに異なる換算率を用いポイント化するため、総再生数とポイントの順位が異なる場合があります。

 なおYouTubeで表示されている再生数は全世界での再生数となり、Billboard Japanでは日本国内での再生数が対象となります(ユーザー設定は無関係)。またYouTubeが発表している週間ランキングは国際基準のため金曜日から木曜日までの括りとなり、Billboard JAPANの週間チャートと集計期間が異なり、公開から1年を過ぎた映像に関しては原則ランキングから外される措置が取られています。

 

 ストリーミング(サブスク)再生数とは異なりこれ単体のポイントで上位に入るのは難しいですが、ここからサブスクの再生数に波及させれば、上位進出への足掛かりとなります。またSNSのショートムービーからフルサイズのMV公開により進出する曲や、ニコニコ動画で人気の高いボカロ系の曲がYouTubeでも公開を始め上位進出する曲もあるため、他の要素と比べ近年傾向が変わってきている要素と言えるでしょう。

 

 

Karaoke 重要度:普通
 2019年度から導入された要素。通信カラオケDAMを運営する株式会社第一興商と、JOYSOUNDなどを運営する株式会社エクシングから提供される、カラオケ歌唱回数を元に独自のポイントを付与したランキング・データを用いる。
 Billboard JAPANでカラオケの要素が取り入れられるのはこれが初めてでは無く、過去に2014年と2015年にBillboard JAPAN Music Awardsの投票要素として取り入れられていました(この時はDAMのみが対象)。

 

 ホリデーソングの進出を除けば順位の変動はストリーミングより少なく、一度上位に入ってしまえば長期間に渡りポイントを重ねられる要素であるため、ポイントによる影響力は低く設定されています(これだけ高くても年間では上位に入れない)。ただダウンロード同様結果的に上位に入っている曲が年間ランキングにも入れる傾向があるため、決して低く見積もってはいけない要素と言えるでしょう。ただしもちろん外国語歌詞の曲は不利になります。

 

 

 Chart insightではHot 100においてこの6要素のうち2~3要素の合計ポイントで示される3つのハイブリッド指数があります。

 PC版の画面からはチャート表示の上にあるピンク縁の部分のラジオボタンを切り替えて更新すると、選択したハイブリッド指数のチャートが表示されます。

CHART insight (PC)

 スマホ版はピンク縁の部分をタップするとPC版と同じように3種類のハイブリッド指数が表示されるので、同じようにラジオボタンを選択して更新すると対応したチャートが表示されます。

CHART insight (SP)

 表示出来るハイブリッド指数は以下の3つです。

・BUZZ(Download、Music Video)2022年度以前はTweetが含まれる

 デフォルトはこれが表示されます。

・CONTACT(Download、Streaming)2022年度以前はLook Upが含まれる

 総合的な楽曲接触指数となる。

・SALES(CD Sales、Download、Streaming)

 その曲がどれだけ売れたかが示されている。オリコン合算ランキングと要素は同じだが、Billboard Japanは1曲単位での集計となるためポイント配分が異なります。

 

 公式のFAQもリニューアルされましたのでご覧ください。なお日本でのチャート要素(ポイント換算)変更には、日本レコード協会などの外部調査機関による根拠が必要となります。

Green Hill Music Grand Prix 2024 Extra Stage

 25日、26日とお送りしてまいりました「Green Hill Music Grand Prix 2024」。今回も選出された楽曲の公式ライブ映像をまとめたExtra Stageを開催します。ライブ音源でしか得られない興奮と迫力をぜひお楽しみください。

 

本編はこちらから

amano-yuuki.hatenablog.jp

 

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「Click」 ME:I


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「ONE SPARK」 TWICE


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「SameBlue」 Official髭男dism


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「Whiplash」 aespa


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「APT.」 ROSÉ & Bruno Mars


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「相思相愛」 aiko


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「more than words」 羊文学


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「タイムパラドックス」 Vaundy


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「ビビデバ」 星街すいせい


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「I wonder」 Da_iCE


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「勇者」 YOASOBI


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「ライラック」 Mrs.GREEN APPLE


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「Bling-Bang-Bang-Born」 Creepy Nuts


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 いかがだったでしょうか。公式のライブ映像も多くなり、これについては来年以降も出来ればお送りしたいと思っております。

 

 それでは2025年も素晴らしいシーズンになる事を願いまして、お別れしたいと思います。みなさま、よいお年をお迎えください。

【年間表彰】Green Hill Music Grand Prix 2024(後編)

 それでは昨日に引き続きましてオリジナル紅白歌合戦「Green Hill Music Grand Prix 2024」後半戦の模様をお伝えします。

 

 前半戦の模様と今回の選出要綱はこちらからご覧ください。

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 本日もまずはオープニング・アクトの登場です。


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 ニコニコ VOCALOID SONGSでは年間3位。ここでは前半戦に登場した「人マニア」(4位)を上回る結果を残しており、今回のオープニングアクト選出となった。なお年間1位は前半戦に登場した「オーバーライド」となっている。

 

 後半は攻守が入れ替わり紅組が先攻となります。この後半戦は複数曲が年間チャート上位に入ったアーティストもいますので、その場合は2曲以上を紹介する形になります。

 

 

 それでは選出者の発表です。

「選出曲」歌手名(選出回数・2007年からスタートしたので今回が18回目)

 

 

21 「相思相愛」 aiko (13年ぶり6回目)


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22 「鬼ノ宴」 友成空 (初選出)


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23 「メズマライザー」 サツキ (初選出)


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24 「オレンジ」 SPYAIR (初選出)


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25 「more than words」 羊文学 (初選出)


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26 「GOAT」 Number_i (初選出)


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27 「アンビバレント」 Uru (3年連続5回目)


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28 「タイムパラドックス」 Vaundy (3年連続3回目)


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29 「Perfect Night」 LE SSERAFIM (2年連続2回目)


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30 「さよーならまたいつか!」 米津玄師 (8年連続8回目)


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31 「ビビデバ」 星街すいせい (初選出)


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32 「I wonder」 Da-iCE (3年連続3回目)


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33 「Magnetic」 ILLIT (初選出)


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34 「はいよろこんで」 こっちのけんと (初選出)


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35 「晴る」 ヨルシカ (2年連続4回目)


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36 「幾億光年」 Omoinotake (初選出)


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【四天王・降臨】

 

37 「勇者」 YOASOBI (5年連続5回目)

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38 「ライラック」 Mrs.GREEN APPLE (3年連続5回目)


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【総大将・出撃】

 

39 「晩餐歌」 tuki. (初選出)


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40 「Bling-Bang-Bang-Born」 Creepy Nuts (初選出)


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 以上40組がGreen Hill Music Grand Prix 2024選出アーティストとなりました。これらの曲で来るべく来年に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。2025年シーズンはすでにスタートしています。果たして来年、この舞台に進出するのは誰になるでしょうか?

※ 今回選出された全40曲をSpotifyにてプレイリストとして公開しました。こちらでもぜひお楽しみください。

open.spotify.com

 

 そして今年も29日20:00に、今回選出された楽曲の公式ライブ映像を中心としたExtra Stageを開催します。こちらもぜひ、お楽しみに。

amano-yuuki.hatenablog.jp

 

Green Hill Music Chart 2025 第4節結果

 このチャートで用いているBillboard Japanのダウンロード、オーディオストリーミング、ビデオストリーミングの要素を含め、Billboard Japan全体の仕様解説も掲載しておりますので、併せてご覧いただければと思います。

amano-yuuki.hatenablog.jp

※ 上リンクは近日中に2025年仕様に変更する予定です。

 

 それでは今年最後の週間チャートとなる2025年シーズン第4節結果です。まずは11位以下を発表します。

2025 Round 4 Result

 今週は24曲がポイントを獲得。「はいよろこんで」はオーディオストリーミングのポイントは失ったものの、ダウンロードとビデオストリーミングが上昇し11位浮上。「モニタリング」はビデオストリーミングでトップ10入りしジャンプアップ。「UNDEAD」は先月行われた東京ドームでのライブ映像が公開され再登場となった。

 ここでの初登場は3曲。昨年6月にリリースした「なにもの」と、同年8月にリリースしたアルバムから「きみいろ」が配信され18位と19位に。「テトリス」、「モニタリング」と共に、現在ニコニコ VOCALOID SONGSで上位に入っている「み む かゥ わ ナ イ ス ト ラ イ」がYouTubeでも進出し21位に入った。なおクレジット名は正式には「ぬ」が60文字となっている(ニコニコ動画でのユーザー名は上表通り「ぬ」が16文字)。

 

 つづきましてトップ10の発表です。

2025 Round 4 Top 10

 先週最終回を迎えたドラマ「ライオンの隠れ家」主題歌の「風神」がダウンロードで初めてポイントを獲得し10位に浮上。「かわいいだけじゃだめですか?」は13日にTHE FIRST TAKEに登場し再登場。集計週はクリスマス前だが「クリスマスソング」は7位まで順位を上げてきた。なお、今週はトップ10に入った初登場の曲は無かった。

 トップ10は9位の「50%」を除き前節からポイントを伸ばしており叩き合いの展開に、上位争いは「ライラック」が5位に上昇するも、4位以上は前節から変わり無し。「オトノケ」は26Pt.まで伸ばしたものの、「APT.」は30Pt.でパーフェクト…、と思われたがMVの1位は「GOAT」だったためパーフェクトとはならず。しかしこれで5週連続1位となり今年を締めくくった。

 

 

 今週の結果を受けて、アーティストランキング上位40組はこのようになりました(ポイントの増減に伴う順位変動に対し赤文字、青文字表記)。

Artist Ranking 25-4

 トップ10ではAdoが2つ順位を下げ12位に後退。これによりback numberが10位になりましたがROSÉ & Bruno Marsが猛追しており、来週にも順位が入れ替わりそうです。なお1位のMrs.GREEN APPLEは次節から昨年のポイントが減り始めます。

 

 その他ランキングはこちらからご覧ください(曲別の暫定年間ランキングは年明けから更新予定です)。

amalabel.g3.xrea.com

 以上が2025年シーズン第4節の結果でした。

 

 今年もGreen Hill Music Chartをご覧いただき、誠にありがとうございました。年明けですが、第5節は2週間後の1月9日、第6節は12日に更新予定となります。また昨日から発表しておりますGreen Hill Music Grand Prix 2024の後半戦がこの後22:00から公開されますので、そちらもぜひご覧ください。

 なお冬コミにもサークル参加します。29日の東3ホール、コ46aでお待ちしています。今回新刊はありませんが、既刊を特価でお送りする予定です。

 

 それでは、よいお年を。

【年間表彰】Green Hill Music Grand Prix 2024(前編)

 お待たせしました。今年1年の音楽界をリードした男女20組、計40組を2日間に分けて発表いたします「Green Hill Music Grand Prix 2024」。今日は前編となります。

 

 それでは今大会の選考ルールをご覧ください。

Green Hill Music Grand Prix 2024(開催は今回で18回目)
規定

  • 2024年度の年間ランキング上位のみが選出される
  • 今月7日に発表した「Green Hill Music Awards 2024」からTop Download Song、Top Audio Streaming Song、Top Video Streaming Song、Top Songから1作ずつ、計4組が選出される(シード権)。
  • Billboard Japan年間ランキング上位からはHot 100(CDシングル表題曲、リードナンバーには一部条件あり)とその要素となっている楽曲単位のダウンロード、ストリーミング、MVから2曲ずつが選ばれ、年間チャートから8組が選出される。
  • それ以外から「ワイルド・カード」としてBillboard Japan年間ランキングのTop User Generated Songsから2曲、TikTok Songs Chartから1曲が選ばれ、Green Hill Music Chartの2024年シーズンSeason Hit 100から2曲、Artists 50から3組が選出され、紅白20組、計40組を選出する。
  • アーティスト毎に年間ランキング最上位の曲が選出対象となる。ただし昨年以前にGrand Prixに選出された楽曲、アルバムの収録曲は選出の対象外となり、ワイルド・カード選出の際にも該当する曲のポイントは除外される(今年新設されたUGC、TikTokの部門についても昨年以前の年間ランキングから同様の処理を実施しています)。また、週間チャートにおいて、キャンペーン等売上、再生数を増幅させる施策を行ったとされる要素については、そのポイントを除外し、年間ランキングでの総合、および該当部門での選考も対象外とする。
  • 紅白の組分けについては原則メインボーカルの性別により組分けし、ボカロ曲であっても製作者ではなく、ボカロの性別設定により組分けする。ただし本家NHK紅白歌合戦に出場した歌手、グループについてはそこでの組分けを最優先とする。

 

 果たして今年、日本の音楽界の中心に立った40組は誰になるのか。

 

 

 まずは開幕を彩るオープニング・アクトの登場です。


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 Global Japan Songs Excl. Japanで年間4位となった22年8月リリースの曲。Grand Prix、およびMusic Campでは未選出ながら、特にアジア圏で根強い人気を誇り、今回開幕を飾ります。

 

 それでは、白組の先攻でGreen Hill Music Grand Prix 2024選出アーティストの発表です。今回は初めて選出対象となったUGC、および2024年度でチャートが終了したため、今回限りの選出対象となるTikTokからの選出者から登場です。今回も出来る限り公式のMVにリンクしておりますので、ぜひご覧の皆様自身によりその楽曲をお楽しみください。

 

 

【ワイルド・カード選出者(UGC、TikTok部門)】

「選出曲」歌手名(選出回数)

 

 

1 「シャンティ (feat. KAITO)」 wotaku (初選出)


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2 「オーバーライド」 吉田夜世 (初選出) 


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3 「Giri Giri」 KOMOREBI  (初選出)


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4 「全方向美少女」 乃紫 (初登場)


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5 「S.C.R.E.A.M (feat. RainyBlueBell)」 DYES IWASAKI (初選出)


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6 「人マニア」 原口沙輔 (初選出)


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【ワイルド・カード選出者(Green Hill Music Chart 年間ランキング選出)】

 

7 「満ちてゆく」 藤井風 (2年連続3回目)


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8 「Click」 ME:I (初選出)


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9 「モエチャッカファイア」 弌誠 (初選出)


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10 「ONE SPARK」 TWICE (2年連続7回目)


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11 「SameBlue」 Official髭男dism (6年連続6回目)


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12 「Whiplash」 aespa (初選出)


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13 「Bunny Girl」 AKASAKI (初選出)


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14 「NEW LOOK」 MISAMO (初選出)


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15 「新しい恋人達に」 back number (2年連続7回目)


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16 「APT.」 ROSÉ & Bruno Mars (初選出) ※  ROSÉはBLACKPINKとして2度選出(2018,19年)


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【年間ランキング上位選出者】

 

17 「最高到達点」 SEKAI NO OWARI (2年ぶり7回目)


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18 「OMG」 NewJeans (2年連続2回目)


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19 「夢幻」 MY FIRST STORY × HYDE (初選出) ※ MY FIRST STORY は1回選出(2023年)、HYDEはL'Arc~en~Cielとして1回選出(2011年)


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20 「hanataba」 milet (単独名義では初選出)※ 昨年はMAN WITH A MISSION×milet、milet×MAN WITH A MISSIONとして選出


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 まずは以上の紅白10組ずつ、20組の発表となりました。いずれも今年話題となった楽曲ばかりかと思いますが、ご覧になっている方々の印象に残っている曲はありましたでしょうか?

 明日26日は後半の模様をお送りします。どうぞお楽しみに。

amano-yuuki.hatenablog.jp

 

Green Hill Music Chart 2025 第3節結果

 このチャートで用いているBillboard Japanのダウンロード、オーディオストリーミング、ビデオストリーミングの要素を含め、Billboard Japan全体の仕様解説も掲載しておりますので、併せてご覧いただければと思います。

amano-yuuki.hatenablog.jp

※ 上リンクは近日中に2025年仕様に変更する予定です。なおアルバム総合チャート「Hot Albums」が、来週発表分よりストリーミング再生数を加えると発表がありました。この事務処理により、来週からアルバムチャートの発表が木曜日となります。

 

 それでは2025年シーズン第3節結果です。まずは11位以下を発表します。

2025 Round 3 Result

 今週は26曲がポイントを獲得。前節チャート復帰した「クリスマスソング」が早くも浮上。「テトリス」も順位を上げトップ10に迫っている。「歩道橋」はシングルCDがリリースされ5週ぶりのチャートインとなった。

 ここでの初登場は2曲。1983年にラッツ&スターと改名しての初シングル(それ以前はシャネルズとして活動)となった「め組のひと」が18位。先月THE FIRST TAKE5周年記念の生放送で披露されたディレクターズカット版が今月9日に公開されてのチャートインとなる。2002年にソロでリリースした「街」を再レコーディングした「Machi....」が19位に入った。

 

 つづきましてトップ10の発表です。

2025 Round 3 Top 10

 新しいMVの公開もあり「Sailing」が再浮上。なおこの曲のシングルCDは来年2月5日にリリースされる。

 トップ10の初登場は3曲。今週末行われる競馬の有馬記念プロモーションCMソング「JOin us!!」が9位。6日にリリースされたミニアルバムのタイトルナンバー「Strategy」が6位。実写映画版「はたらく細胞」主題歌「50%」が5位に入った。

 上位争いでは前節2位まで浮上した「ビターバカンス」が一歩後退も、再生数を大きく落としており来週以降が懸念される。「オトノケ」はポイントをキープし2位に浮上。そしてダウンロードで再浮上した「APT.」が29Pt.と準パーフェクトで4週連続1位。このまま年末年始を乗り切れるのか?

 

 

 今週の結果を受けて、アーティストランキング上位40組はこのようになりました(ポイントの増減に伴う順位変動に対し赤文字、青文字表記)。

Artist Ranking 25-3

 トップ10ではNumber_iが3位に浮上。ただ2位のCreepy Nutsが遂に1,000Pt.の大台に到達。上位2組が1,000Pt.を超えるのはこれが初めてとなる。更に1位のミセスは1,400Pt.台が見えており、これもここまで到達するのはおそらく初めてとなる。

 

 

 その他ランキングはこちらからご覧ください(曲別の暫定年間ランキングは年明けから更新予定です)。

amalabel.g3.xrea.com

 以上が2025年シーズン第3節の結果でした。来週は今年最後のチャート発表となり、25・26日にはGrand Prixの発表もあります。こちらもぜひ、お楽しみに。

 

 

 

Green Hill Music Chart 2025 第2節結果

 このチャートで用いているBillboard Japanのダウンロード、オーディオストリーミング、ビデオストリーミングの要素を含め、Billboard Japan全体の仕様解説も掲載しておりますので、併せてご覧いただければと思います。

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※ 上リンクは近日中に2025年仕様に変更する予定です。なお現時点で今年度に入りチャートルールの変更は確認されていません。

 

 それでは2025年シーズン第2節結果です。まずは11位以下を発表です。

2025 Round 2 Result

 今週は24曲がポイントを獲得。「ねっこ」はMVが今月1日の「海に眠るダイヤモンド」放送終了後に公開され各指標が上昇。オーディオストリーミングもポイント圏内まであと一歩のところまで迫っている。再登場では「Sailing」が新たなMVの公開により再浮上。そして今年も「クリスマスソング」がチャートに帰ってきた。

 ここでの初登場は4曲。今月6日に急逝した中山美穂の代表曲の一つである「世界中の誰よりきっと」が12位。Billboard Japanのニコニコ VOCALOID SONGSでは現在初登場から5週連続1位の「テトリス」がYouTubeでも再生数を伸ばし15位に。1942年にリリースされ、世界で最も売れたシングル盤とされているビング・クロスビーの「ホワイト・クリスマス」をBTSのVとデジタル加工によりコラボ楽曲に仕立てた曲が16位。Mrs.GREEN APPLEの大森元貴が楽曲を手掛けた「AlwayS」が20位に入った。

 

 つづきましてトップ10の発表です。

2025 Round 2 Top 10

 「Soranji」が9週間ぶりにオーディオストリーミングでトップ10に復帰。なお今週は「ケセラセラ」も5週ぶりに同チャートでトップ10入りしている。

 トップ10の初登場は2曲。劇場版「ドクターX FINAL」主題歌「Episode X」が6位に入った。

 上位争いでは前節5位の「はいよろこんで」が17位まで急落し一気に脱落したが、それ以外の前節ベスト5は健在。その中に今月2日にアルバム「No.I 」のデラックス版をサプライズリリースし、その追加収録曲となった「HIRAKEGOMA」が4位に食い込んだ。ただダウンロード売上についてはキャンペーン効果による影響が大きそうだ。

 ベスト3は前節初登場した「ビターバカンス」がポイントを伸ばし首位に接近。しかし「APT.」が今週も高スコアで逃げ切り3週連続1位となった。今週は4位で19Pt.とハイレベルな上位争いが続いており、まだシーズンが始まったばかりだが、ポイントの上乗せと言う意味でも大きいだろう。

 

 では今週の結果を受けて、アーティストランキング上位40組はこのようになりました(ポイントの増減に伴う順位変動に対し赤文字、青文字表記)。

Artist Ranking 25-2

 トップ10ではYOASOBIが3つ順位を落とし7位に後退。またAdoも10位に順位を下げています。この両者は今後もしばらく大きくポイントを減らしていくため、徐々に順位を落としていくものと見られます。

 

 

 その他、現在の曲別暫定年間ランキングはこちらからご覧ください。

amalabel.g3.xrea.com

 以上が2025年シーズン第2節の結果でした。来週のチャートもぜひご覧ください。