塾長の資産運用

米国株大好きの塾長が資産運用と関連ニュースを語る。投資は自己責任でネ!

【ジェレミー・シーゲル教授】トランプ政策で関税と不法移民追放には疑問符が付く。インフレ問題を解決するのは生産性向上と規制緩和だ。

塾長です。

昨日(米国12/12)はPPIが高く出て株安、10年債利回り上昇。

 S&P500、6,051(-0.54%)

 Nasdaq、19,902(-0.66%)

【米国市況】株・国債下落、来年の緩やかな利下げ意識-152円60銭台 - Bloomberg

 

 

債券・為替・コモ:

 原油、69.94

 10年債、4.3230

 ドル円、152.5610

 Bitcoin、100,021

 

 

経済指標:

 11月 PPI[前月比]、0.4%(予想0.3%)

 同[前年同月比]、3.0%

 11月 PPIコア[前月比]、0.2%(0.2%)

 同[前年同月比]、3.4%

米PPIは予想に反して加速、卵急騰-PCE価格項目は伸び抑制 - Bloomberg

 

 

金融政策:

なし。

 

 

財政政策:

なし。

 

 

地政学:

なし。

 

 

個別株:

■Boradcomなどが決算;

ブロードコム、8-10月利益は市場予想上回る-AI需要が追い風 - Bloomberg

+15.41ï¼…

 

 

■〆はみんな大好きジェレミー・シーゲル教授;

www.youtube.com

ートランプ・ラリーは続くと思いますか?

・ほぼそうなるだろう。彼が「ラリーは約束できない。一時的な値下がり(dips)はあるだろう」と言ったのは興味深い※1。トランプは歴史上もっとも株に好意的な(pro-stock)大統領だ。彼の成功、失敗を株式市場で測る。しかしながら、彼のコントロール以外のところで多くのことが起き、弱気市場を作るかも知れない。それはビジネス・サイクルかも知れないし、外部的な要因、地政学的イベントかも知れない。約束されているものは何もない。彼が約束できるのは、彼が米国市場を痛めると知りながら何かを行うことである。知りながらと言ったのは、意図せぬ結果の法則があるからだ。人々は最終的に最高の結果にならない事をやってしまう。とは言え、今日はエキサイティングだ。企業に好意的な(pro-business)、経済に好意的な(pro-economy)大統領をNYSEに迎えた。株式市場だけでない。私は米国人の生活が良くなってほしい。私のために、企業に良くなって欲しい。米国労働者に良くなって欲しい。企業に好意的、興奮を呼ぶものに好意的(pro-excitement)は間違いなく株式市場にとって良いものだ。

 

ーそうだから株式市場はそれほど関税について心配していないのでしょうね。トランプ・プットがあるだろう、トランプは株式市場や経済が崩壊するままにはしないだろう、例え関税が経済やインフレに悪影響があるとしても、という考えがある。

・まったくその通りだ。トランプ・プットや、FEDプット、パウエル・プットと言うが、再度いうと、いずれも弱気相場に勝てる保証はない。株式市場は最初の4年間(トランプ1期目)を見ている。彼は関税を引き上げたが、彼が脅しに使った税率には程遠いものだった。彼が習近平主席を大統領就任式に呼んだのには驚いた。「さあ、話し合おう。私が高関税を課さないようにするために」と言っているようなものだ。彼らの反応が楽しみだ※2。彼は「さぁ、話し合おう」と言っている。彼は強い立場で話し合いを始め、そこから譲歩するやり方を取る。株式市場はそれを感じ取っているのだろう。

 

ー彼はそれについても言及していましたね。中国の主席が大統領就任式に出たことは無い。過去1世紀、外国の首脳が出たことはない。そうなれば驚きだ。

 先ほどサラが言ったように関税、(違法移民の)国外追放という案があり、それは彼が「祝品雑貨(groceries)を購入可能な価格にする」と言っているのと矛盾するのでは?

・そうだ。関税と移民問題、国外追放はこの政権における最大のクエスチョンマークである。最近、パウエルが「関税に反応すべきか?」と聞かれたとき、彼は「何が起きるのか分からない」と答えた。FEDが知らないのだから、他の人が知れるはずがない。生産性と、FEDの責任を持った行動が、インフレーションを引き下げる。それら2つが内容物(ingredients)である。生産性が上がり、規制が少なくなれば、それらはディス・インフレ的である。トランプも言及したAIもディス・インフレ的である。それら2つが進めば、我々のインフレ問題を解決してくれるだろう。

 

 

※1:昨日12/12、トランプ次期大統領がNYSEでオープニング・ベルを鳴らし、演説し、インタビューに答えていた;

トランプ氏、一連の減税表明でウォール街にアピール-NYSE訪問 - Bloomberg

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※2:習近平は大統領就任式には行かない模様;
中国の習近平国家主席、トランプ氏就任式に出席しない見通し-CBS - Bloomberg

中華帝国の皇帝としては、アメリカ帝国の冊封体制に下ることはできないでしょう。むしろ米国大統領が中華帝国に爵位、王位を授かりに来るべきだと思っていそう。

まとめると・・・、

・トランプは株式市場を自身の成績表と考えているので、株式市場を壊すような政策は行わない。

 少なくとも彼は株にとって悪いと知りながら政策を執り行うことはないだろう。しかし、良かれと思ってしか事が悪い結果になる場合もある。

・関税と不法移民国外追放には疑問符がついている(経済を悪化、インフレを招くと言われている)が、経済にとって悪い結果をもたらすような形での実行はしないだろう。

 まず強気に出て、そこから譲歩するのが彼のやり方だ。

 真にインフレ問題を解決するのは生産性向上と規制緩和である(その2つがあれば、関税・国外追放があっても大丈夫)。

だ、と。

ついでに彼がトランプ大統領を興奮して迎えている様子・態度を感じてもらえればと思います。

 

シーゲル教授はたびたび「トランプは株式市場を成績表にする」と言いますが、個人的には少し単純化し過ぎでは?と疑っています。

トランプは使えるモノは何でも使う、という人。彼の政権下で株式市場の調子が良ければ「ほら、俺のおかげで株が上がった、俺のおかげで皆豊かになった」と言う。別の何かの調子が上がれば「それは俺のおかげ、俺に感謝しろ」と言う。逆に株が下がれば、何も言わなくなるでしょう(もしくは他の人、例えばFED議長のせいにする)。

 

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