ショートショートフィルムフェスティヴァル

大阪はビジネスパークに出かけ、ショートショートフィルムフェスティヴァルin大阪へ。朝の11時から、夜の11時近くまで、6プログラムを連続して見た。

http://osaka.eigasai.com/ssff2005/obp.html

気に入った作品をいくつか挙げておきます。
和泉理砂『レライナ』 記憶消去がテーマ。スタイリッシュで、日本人が作ったと思えない(まあ出演してるのが外人というのが大きな理由だが)
ベス・ポートマン『美しいフィリス』 ユーモアたっぷりのアニメ作品。羊飼いも恋に悩むキャリアウーマンなのだ。羊毛のふかふか感が気持ちいい。
ピエール・ツラドウ『エドガーさんの大作戦』 丁寧に作られたCGアニメ。
スティーブ・ベイカー『アニメの告白』 これもアニメだが、きわめて低予算で作られたそうだ。アイディアの勝利。
ジョン・ブライアント『オーマイガッ』 ホラー系どたばたコメディと思いきや、死刑廃止のプロパガンダ映画。
サイモン・オリヴィエ『残された日々』 老人が、死ぬまでにやっておきたいことのリストを実行するコメディ。「死ぬまでにしたい10のこと」とはえらい違いだ。
内山勇士『アルツハイム』 いや、たいした作品じゃないのだけれど、印象に残る。主人公は金正日とフセイン。いわばアニメの4コマ漫画。
コダマユウイチ『馬鹿兄弟』 これは映像がいいというより、音楽の歌詞がいい。映像作品としてはとりたてて。まあ大人も子どもに演じさせているところがアイディアか。
ビル・プリンプトン『フェイス』 これは約20年前の作品。顔の変わりようがグロテスク。
フィリップ・オレインディ『地下鉄で見つけた恋』 こりゃハイミスには残酷な作品。
ヨナス・ゲーナート『フラットライフ』上下左右の4部屋は、互いの住人の行動で否応なく影響を受ける。文句なしに笑える。
マーティン・ルンド『ホームゲーム』 これも低予算で作られた作品だそうだ。若者が遅刻しないで会社にいけるかどうかを、部屋で実況中継する二人の男。アイディアだけでここまでいける。(といっても、はねとびやグルナイでやっていても何の不思議もないが)
シェーン・アッカー「ナイン」 文句なしに美しく、感動を与えるCGアニメ。すごいの一語に尽きる。

ちなみに会場では「給食カフェ」として、700円で学校給食を再現し販売していた(コッペパン、カレーシチュー、冷凍みかん、鯨の竜田揚げ、牛乳)。もちろん食器は先割れスプーン。だが700円は高いし、鯨を除けばうまいもんでもない(笑)。