道路の経済学 

高速道路建設および道路公団民営化に一石を投ずる一冊。官およびその意を受けた学者たちによる、建設推進のための「甘い予測」を批判、それに代えてより精密な評価基準を提唱する。帯にあるように、アクアラインは値段を下げた方が、はるかに効用が上がるとする。また、渋滞こそが環境破壊を招く(エネルギー効率が落ちるため)という指摘は、環境派の私にも目からウロコで納得のいくものだった。

道路の経済学 (講談社現代新書)