これからのブックマーク

すでにこれらの機能は実現されている。

  1. オンライン化:学校にいようが家にいようが旅先だろうがつかえる
  2. ソーシャル化:同じ興味を持った人とブックマークを共有できる
  3. 自動更新通信:更新が遅いサイトにチェックコストを払わなくて済む
  4. おすすめ紹介:履歴などの個人情報からおすすめサイトを紹介してくれる。

これに付け加えるとしたらどんな可能性があるだろうね。しかるべき時にしかるべき情報やサイトへ、能動/受動問わず手間をかけずにアクセスできる事、それは大方実現されつつある。既に見たサイトへのアクセスは容易だしこっちが何もしなくても勝手におすすめサイトや更新記事をもってくる。しかし、いまだにググることが不要になることはなく、人伝の力を超えるには程遠い状況だ。意中のサイトへの再アクセスを容易にする高速道路であり、サイトを自動的に集めフィルタリングするメディア装置であり、どこでも使える普遍性を獲得した筈なのに何かが足りない。

おそらく、4項目の「おすすめ紹介」能力が人に比べてまだまだ足りないと考えている。

  1. 現状のリコメンドは意外性が少なく世界が広がらない。「これおもしろいよー」といままで全く知らなかった世界を教えてくれる事は無く。自分の知っている世界だけに閉じていく傾向にある。
  2. 重要性や文脈に沿った提示が困難。高度な図書館サービスや詳しい人の話のように、どのサイトがどの程度重要で各々がどのような文脈に位置づけられるのか整理して提示できない。

この2つを技術的に解決し自動化するには単なる機械的判断処理では至難、人の行動履歴をソーシャル化してアルゴリズムに組み込む必要があるだろう。ある人がある単語を検索した後どのサイトを選び何を検索したか。あるサイトに興味をもった人間は次に何に興味をもったか。amazon「この本を買った人はこんな本も買ってています」をもっと賢くしたようなもの、「このサイトを見た人はこんなサイトも見ています。このエントリーをみた人はこんなサイトも見ています、こんな単語を検索しています。こんなサイトをブックマークしました」といったレベルの情報がもうすこし整備されると使いやすくなる。

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