イラン(6)炎の聖地かく語りき　ヤズド（後）

ゾロアスター教寺院「アーテシュキャデ（火の家）」

守護霊プラヴァシのレリーフとやらの撮影を試みるも屋上で作業中の彼が必ず映り込む

※ちなみに自動車メーカー「ＭＡＺＤＡ」はゾロアスターの最高神アフラ・マズダに由来するという豆知識

１５００年燃え続けているという聖火

誰も彼もが言う通りガラス越しの撮影は難易度高し

その他館内にはゾロアスター的おしゃれ正装など展示物あり

そしてヤズドのハイライト「沈黙の塔」

ゾロアスター教徒の鳥葬の場はご覧の丘ふたつで駐車スペースから結構歩きます（トイレは入口そばの一か所のみ）

麓の日陰で「こないな炎天下でてっぺんまでのぼんのかなんなぁ」とボヤいて動かぬ一行（意訳）

低い方の塔でも結構な急斜面を歩いてのぼります

てっぺんから一枚♪とカメラを構えると先ほどの御一行様が必ず手を振りフレームインしてくる…なぜ？だれ？イランでよくあるパターン

まぁ生きたままついばまれるわけではないのでイテテテテ！ではないでしょうが

中央は残った骨を集めるスペースとか

火と土と水を崇めるゾロアスター教では火葬や土葬が忌み嫌われたためと

実は高層ビルに囲まれた沈黙の塔

下山し日陰で涼んでいたら「あ！」

前夜にお菓子やさんで自分を助けてくれた男の子とご家族に再会

「あのあと無事に買えた？」「良かった！」「おいしかった？」我が事のように案じて喜んでくれてハグしてお別れ

もう何だかいちいちイランではどんな小さな出来事もドラマチック

自分の宿のそばにあるシルクロードゲストハウスでイランのカレーを

こちらは各国のバックパッカー陣に大人気のようでドミも連日満室でした

熱波で昼間はすっからかんの町を敢えて散策

人の気配ゼロ

ヤズド中心街はコンパクトに出来ているのでまず迷う事はありません

イランの国の至る所に立つポスト状の「サダゲ箱」

イスラムの教えに則り皆さま日常的に寄付をします

自分も小銭ができた時には数多の出逢いに感謝しつつ真似っこチャリン

エマームホメイニー通りを歩いてたら軍人さん

撮ってもいいか尋ねたら次々集まる集まる迷彩服の群れに囲まれる

ジャーポンッ！ジャーポンッ！！溢れる笑顔で握手攻めに抱きしめられて記念撮影の嵐を終えて去っていく一団

どんだけ日本が好きなんだ

アミールチャグマーグのタキーイェ前の巨大ナフルも夕焼け色に

鈍い衝突音がして人だかり

車と二人乗りバイクが軽くぶつかった程度でしたがワラワラ集まる暇男子たち

もちろん怪我は無いか心配する人もいるけどどっちが悪いか楽しそうに当てっこしてる人もいて恰好の暇つぶし

実はスイーツで知られるヤズドで名物のモクートを探しにさまよう

何軒かアタックしてようやく初モクート！

冷たくて甘い甘いバラ水に柔らかな寒天っぽいのが糸状に

歩き疲れて火照ったところにベストスイーツ

大通りは何度も往復したので一本裏へ

颯爽とカメラの真ん前で停車しシャッター待ちの親子

呼んでもないのに歓声をあげつつ集合し始めたチャリ少年たち

やや地味ながらもウィリー等々自慢の技を（延々）披露してくれる

観客一人のために結構な時間ありがとう

おひねり柿ピー謹呈で再度興奮の堝に

次の関門は先ほどの熊パパが放していった兄弟

やはり呼んでないのに何故かカメラの前に並んでくれる

もじもじしながら自宅の前まで連れてってくれたけど「お姉ちゃんに叱られるから」と扉は開けてくれない

裏通りで男子たちにすごくモテた

イラン人大好きコカコーラはライセンスこそ憎き米国本社の下にありつつメイドインイランで何かちょっと違うけど悪くない

夕飯は軽くサモサで

支払い時に額面わからず困ってたら…店長さん→自分のポケットの財布から数種類の紙幣を並べて無言でにっこり（なるほど！）真似して同じ枚数手渡し支払い完了

歴史ある町にしてはかなりモダンというか大阪的なライトアップ

踊る噴水はちびっこからも大人気

イラン恒例　日が暮れたらところ構わずピクニック

ちびっこだらけの輪とかおっちゃんだらけの輪とかどこもかしこも楽しそう

ヤズド最後の夜はやっぱり大好きアーベハビージュ！日本人が「アーベハビージュ」と注文するだけで異様にうける

絞り立ての人参ジュースにたっぷりサフランアイスを混ぜて「ビールよかコレだな」と思い始めた頃にはすっかり心がイラニアン

名残を惜しみつつ翌朝はチャクチャク経由で次の町へ