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    【創の独り言】1月15日の深夜には持ってかれて居た

    2023/ 01/ 15
                     
     扨ね、1月が何日経過したろう、僕等が寝込んでから1月は一体何日経過したのやら。狭いか、いや。まあ…あの子は眠った方が良いだろう、起きてると段々呪詛に塗れて来る苦労の絶えない子だ。はは。

     医療の事は全く知らないけれど、鼻炎に痛み止めじゃ足りないだろうな。どうも、頭痛は鼻炎の結果な気がするなあ。彼は言ってた、
    「此の感染症に罹ったら嫌われるんだ」
    って。せめて、対症療法をして欲しかったみたいだね。知識も足りなくて、大分良くはなったのに此の始末の悪さは流石と言える、質の悪い感染症だ。今も痛む。

     でもよく考えたら39度も発熱すると動くのがキツイから、やっぱり僕の様に感覚を共有し難い彼等が居て良かった。主導権が無いならそんなに苦しまないけれど、そんなに長い間器を遣えない。彼は其の逆だから苦しみも大きい。
     そして彼の新しい記憶に異変が有った。


     長らく生きた鈴虫も持って行かれた様で、死ぬ前には焦った様に鳴いて居たそうだ。もう飼ってた子は居ない、死骸の処理だけだ。よく生きたが、彼が恨みに溺れる時に死を見せるとはね。少しでも、嫌な事より、死に意識を向ける方が良いのだろうか…。どうかな。まあでもきっと…少しは相殺にならないかな、好い加減彼も病に心を掬われて来た、彼の言う限り日記に書いて居た限り嬉しいなんて思う日が無い、起きて無い。

     純粋な死に少しでも心を癒してお眠り、僕等にも何れ来る死を先に見ておこう。誰が死ぬか何が起こるかは不明だ。でも、友だちが死んだら恨みなんかきっと、どうでも良くなるよ…。どうか心が持てば良いけれど。


     ああ未だ本調子じゃないな、吐き気と眩暈がする。寝込む前だって毎日苦しんだ物だけれど体力を削る程は邪魔だ、早く器が再起すれば良いものだがなあ。でも今日の創作は少し楽しかったんだ、何時も、別に何処に打っても居ないけれどね言わない分実際に説明するとしないのは、差が有る。其の差をだらだら考えてみて居た、其の差が素晴らしかった。僕が、大丈夫だと言うのは、全部理由が有る。自分の思想を解剖する様に見ないと僕自身でさえ其れには無自覚で居てしまう物なんだ。


     そして…やはり一人の方が集中出来た。アタ君にはもう少し眠って貰う様にしようかなあ、夜も彼はよく起きてる。主導権を持ってるのだから其処は問題無いのだが、二人だとどうにも駄目だ。僕は彼にも中々見せられない様だ、見ないと理解は出来ない、存在を認識できても進捗を見る事が出来ても、理解をするには観なければならない。より深く対面しないといけない。

     彼に上手く伝えられるかな…辛い事が有るから夜中に迄持ち越すのだろうけれど…。ううむ、現実での苦しみは分からない、対処不明だ、或いは不能か。其れが病なのだろうけれどね、努力では治せない病、精神病。嫌われ者。

     手間が掛かると嫌われるし、苛々した時八つ当たりされ易い。こんなの僕の時の話だが、彼とて扱い切れないだろうな。どうだろう。もう少し、行動的にさせる様促して実際に動いてくれたらアタ君も少し、楽になるだろうか。結局、休んだ所で何も変わらないし何も休まらないし心が疲弊して行く、休む場所じゃないんだ。感染症を良い機会に出来るかと、淡い予測も有ったけれど何の何の晴れの日の様に裏切られた。晴れの日、何時も通りにそんな都合良い事には繋がらず何時も通り晴れただけだ。苦しい日々は晴れの日だ。


     うーん、でも変えて行かないと僕の創作がとても進め難いし、出来る様に遣ってみるかあ。最近彼の行動力が萎縮してしまってる気がしてならないんだ、如何してだろう。いや病気も有るだろうけれど其の以前からだ、要改善事項だと思う。余り、同じ事の繰り返しもつまらないのかなあ。如何して彼の原動力を可視化と言おうか、認識出来る様にした物かな、大いなる悩み処、正直半分は投げてる悩みだが、干渉しなさ過ぎる事で過去苦労させてしまったし放任主義して我関せずとも行かない、だが段々心を開いて無い時間が長い様な…そうなるともう僕の訴えも入らないんだよなあ。


     まあどうせどうにでもなる、どうなるかは其の内分かってるし既に何もかも決まってるかもしれない。ああこうして逃げるのも僕の悪癖か…余りロシンには言えないな。
     ああでもロシン意見をくれないか…彼が夜不安で眠れなくならない様に楽しさを取り戻す必要が有る。僕なら、…分からない同じ事をすれば良いとしか…。後で訊いてみようかな。もう少し彼に絵を描かせるか?いやあ…本人が居ないとだめだ、しかし起こすのは無理だ、恐らく咳が悪化する。此の頭痛もかなり嫌がる、うーーん。

     君は何が楽しいんだ…?

     何も、嬉しそうじゃなかった。嬉しそうだったのは…鈴虫が鳴いてたり、英文を考えてたり、何かを観てる時?だろうか。アタ君の事だって情報が緻密過ぎるから理解は追い付かない、もう追い付きはしない。彼も大分家族に似て来た、勝手に動くし意思が分からない。正しいのだが、うーむ。

     でも生きて居て楽しそうではない、僕が生きる事に価値を感じない日々を送った所為も十分に有るとはいえ、変えられる筈なのにな。一体何で、楽しさを取り戻せるのだろうか其れとも十分に楽しくて、其の最高量は少ない性格なのだろうか。又は楽しさじゃない物の方が大きくてアタ君は小さな楽しさをもう感じられない程に押しつぶされてるのか。


     どうかなあ。病が悪化させるのは病だ、決して良くはして行かない。病が良くなった後の喪失もまた苦痛だろうか。
    生きるから、笑えなくなるんだろうなあ。生きてる事なんか忘れても、君なら死に憧れないと思うけどな…。約束を守る子だから…。そろそろ日記を書いて貰おう、僕が創作を楽しんだ事を日記に書いても参考にならない。
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