石破亡国内閣による「戦後80年談話」の恐怖
2024年も終わりが近づいてきた。様々なメディアが今年1年の総括を始めるのだろうが、個人的に感じるのは、僅か2年半で自民党が示す激しい劣化である。
安倍晋三元総理が凶弾に斃れたのは2年前の7月。憲政史上最長の政権を誇った安倍内閣が終わり、菅義偉、岸田文雄、石破茂という3代にわたる自民党政権は、そのわずか2年半で、自民党という政党を無残なまでに劣化させた。いや、自民党という政党の本来の姿が今のようなもので、内と外から睨みをきかせた安倍氏が、自民党の正体を隠してきただけなのかもしれない。いずれにせよ、2022年7月までの自民党と、それ以降の自民党は、まるで違う政党になってしまったかのようだ。
今回、全方位から批判されている岩屋外相の訪中。第一次安倍政権でも最初の外遊先に中共を選択したという指摘もあろうが、そのころの対米、対中の環境は、今のそれとはまるで違う。加えて、岩屋の訪中は対中強硬の布陣を敷くトランプ政権発足前夜に行われたことで、米国に石破内閣の性格を判断する材料を与えたことにもなる。印象は最悪だろう。
岩屋は中共に対し、訪日ビザの要件の大幅緩和を提供し、有効期限が10年間のビザを新設するという。10年ビザというのは、実質的には永住権の付与、即ち移民の受け入れに等しい。この一連の対中優遇策は様々な拒否反応を呼んでいるが、作家の麻生幾氏によれば、友人の話として、日本の病院が行う高度医療のベッドが中国の裕福層によって占領され、日本人は弾き飛ばされることになるという。こんな外観誘致が外相単独の判断で行えること自体が異常だが、安倍政権が戦略的放置を定めた南鮮の防衛相と満面の笑みで歓談し、戦略的放置という外交政策を氷解させた岩屋(当時防衛相)にとってみれば、それほど異常だとは感じられないのかもしれない。もしそうなら、その時点で救いようがないのだが。
2025年は戦後80年にあたる節目の年だ。山岡鉄秀は戦後80年を石破内閣で迎える危険性について説き、岩屋の暴走を引き合いに「覚醒」を促している。
岩屋毅を早く辞めさせないと、来年の戦後80年で何をやらかすか分からない。石破茂が狂った談話を発表する前に退陣させることがいかに重要かを有権者は認識する必要がある。村山や河野洋平がどれ程国益を損ねたか忘れてはならない。岩屋が思い出させてくれた。Never again! https://t.co/Pnxm8BYZcg
— 山岡鉄秀 (@jcn92977110) December 26, 2024
安倍氏が戦後70年談話を発表したのは2015年8月15日のことである。来年2025年はその談話から10年が経過し、時の首相から80年談話が発表される可能性がある。安倍総理は2015年、「痛切な反省と心からのお詫びの気持ち」という歴代政権の立場を踏襲しつつ、「あの戦争には何ら関わりのない、私たちの子や孫、そしてその先の世代の子どもたちに、謝罪を続ける宿命を背負わせてはなりません」と、謝罪外交に終止符を打った。それまでの談話、とりわけ村山、河野両名の談話が日本を傷つけ、特定アジア国にゆすりとたかりの口実を与え、国益を毀損する主要因となってきた。安倍氏はその両談話を上書きする談話を発表するのだが、戦後80年の年に、再び自らを貶めるような談話が出れば元の木阿弥である。
岩屋の暴走と、その岩屋を外相に起用した石破の姿勢を見ていると、山岡氏が言う通り、この政権を退陣に追い込むしかない。2024年から2025年に残された宿題を、一日も早くやり遂げなければならない。
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