今日で東日本大震災から1ヵ月が経過しました。地震が発生した午後2時46分には、蕨市役所においても、黙祷を捧げました。改めまして、このたびの震災で亡くなられた方々に深く哀悼の意を表するとともに、被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。
今回の震災では、本当に多くの尊い命が失われ、家や仕事、故郷を根こそぎ奪われ、その被害は想像を絶するものです。加えて、福島第一原子力発電所の事故によって、福島県をはじめとする被災地では、地震と津波の被害と合わせて三重の苦しみに直面し、その影響は、広範囲にわたっています。改めまして、国難とも言うべき今回の大震災に対して、蕨市として、心を一つに、被災地支援に力を尽くして行く決意です。
いま蕨市で取り組んでいる義援金募金には、本当に多くの市民の皆さん、市民団体の皆さんにご協力いただいていおり、その額は、4月8日の時点で482万円を超えました。もちろん、これは蕨市に寄せられた分だけであり、多くの皆さんが、いろいろな形で義援金募金を行っていただいています。ご協力いただいた皆さんに改めて感謝申し上げます。開設している一時避難所に避難している方々には、食事や寝具の提供とともに、無料入浴券の配布や自転車の貸し出しなど、可能な支援を行っています。親戚や知人などを頼って蕨に来ている被災者の方々もおり、蕨市内の学校には、現在、9名の小中学生が通っています。近く、蕨市職員を被災自治体へ派遣する予定ですが、蕨市として、引き続き、被災地への支援に全力をあげてまいります。
同時に、蕨市として、蕨市民の皆さんの安全、安心の確保にも力を尽くしているところです。東京電力による計画停電は、当初、混乱もありましたが、6月3日まで「原則不実施」となり、中止していた公民館や学校体育館などの施設の夜間貸し出しも再開しました。もちろん、節電など引き続きのご協力をお願いいたします。また、水道水の安全にむけて、残留放射性物質について埼玉県が調査を行っていますが、万全を期すために蕨市独自でも調査を行い、安全性を確認しております。
いずれにしても、福島第一原発の事故はまだ収束の見通しが立っておらず、余震活動も活発化しているだけに、引き続き、蕨市として、被災地支援と蕨市民の安全、安心の確保に向けて全力をあげてまいります。市民の皆さんの引き続くご支援、ご協力をよろしくお願いいたします。
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