女木島
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/08 07:27 UTC 版)
概要
高松港の北々東約4キロメートルの海上にあり、北々東軸約4キロメートル、北西軸約1キロメートルの細長い島である。高松港と女木島の南端は約3キロメートルである。また、女木港の北々東約4キロメートルに男木港があり、女木島の北端と男木島の南端は約1キロメートルである。島の面積は2.62平方キロメートル、周囲は8.9キロメートル、最高点のタカト山は216.0メートル[2]である[3]。
洞窟直上の鷲ヶ峰の山頂に、360度の多島海が眺められる展望景観などを有し、1934年(昭和9年)3月16日、国立公園として初の[注 1]、瀬戸内海国立公園[4]に指定された[5]。
島の人口は168人、世帯数は107世帯、過疎化が進んだ状況である[6][注 2]。島民のほとんどが、女木港周辺の東浦に集住するが、西浦にも集落がある[注 3]。狭い平地と段々畑による畑作と、漁業の半農半漁の島である。かつて女性は、重い荷物を頭上にのせて運ぶ「頭上運搬」が日常の風景であった[7]。そして、桃太郎伝説にちなんだ女木島の愛称は、「鬼ヶ島」である[3]。
山頂からの展望景観に加え、民家を囲うオーテ(石垣)は、女木島独特の景観である[8]。そして、鬼ヶ島大洞窟・海水浴場・モアイ像・2000本の桜などで観光客を集める。
女木島の読みは、「めぎしま」と「めぎじま」の2通りが見られるが、国土地理院と海上保安庁[9]が定めた「めぎじま」とする[2]。
注釈
出典
- ^ a b c d e f 高松市史編修室 編 『新修高松市史 第1』高松市、1964年12月15日、675 - 676頁。NDLJP:3030912/355。
- ^ a b c 電子国土基本図(地図情報)・地名集日本2007(地名に関する情報)ー国土地理院
- ^ a b 四国新聞社出版委員会 編 『香川県大百科事典』四国新聞社、1984年4月10日、911頁。NDLJP:12193119/462。
- ^ 瀬戸内海国立公園ー環境省
- ^ a b c 『香川の瀬戸内海国立公園 ガイドブック』、香川県みどり保全課 編集/発行、2016年、14頁。
- ^ 登録人口 2017年12月現在ー高松市
- ^ 。北川フラム 監修 永峰美佳 他 編集『瀬戸内国際芸術祭 2016 公式ガイドブック』、現代企画室、2016年、7・93頁。
- ^ a b c 角川日本地名大辞典編纂委員会 『角川日本地名大辞典37 香川県』角川書店、1985年9月、794-975頁頁。ISBN 978-4-04-001370-1。
- ^ 香川県のしまっぷー第六管区海上保安本部
- ^ a b c d 香川県の歴史散歩委員会 編『香川県の歴史散歩』、山川出版社、2013年、292頁。
- ^ 讃岐ジオサイト探訪ー香川大学
- ^ a b 『観光学術読本 鬼が島』、高松市商工観光課、1957年、23・58-59頁。
- ^ 男木島・女木島フェリーー雌雄島海運
- ^ a b 鬼ヶ島おにの館ホームページ・バスの案内ー鬼ヶ島おにの館ホームページ
- ^ さくら遍路/女木島、四国新聞、2018年3月31日。
- ^ 三好 貞 編集『鬼が島』、高松市商工観光課、1957年、48頁。
- ^ モアイ修復プロジェクト:経過年ータダノ
- ^ 企業メセナ協議会 編著『メセナ白書1995』、ダイヤモンド社、1995年、34頁。
- ^ 香川県女木島野営場ー香川県
- ^ “Missing”. Busan International Film Festival. 2022年8月12日閲覧。
女木島と同じ種類の言葉
固有名詞の分類
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