大物主
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/12 06:37 UTC 版)
その他
明治初年の廃仏毀釈の際、旧来の本尊に替わって大物主を祭神とした例が多い。一例として、香川県仲多度郡琴平町の金刀比羅宮は、近世まで神仏習合の寺社であり祭神について大物主、素戔嗚、金山彦と諸説あったが、明治の神仏分離に際して金毘羅三輪一体との言葉が残る大物主を正式な祭神とされた。明治の諸改革は王政復古をポリシーに掲げており、中世、近世の本尊は古代の神社登録資料にも沿う形で行われたので必ずしも出雲神への変更が的外れでなかった場合が多い。
日本酒の造り酒屋では風習として杉玉を軒先に吊るすことがある。これは一つには、酒造りの神でもある大物主の神力が古来スギに宿るとされていたためといわれる。万葉集には次のような恋歌がある(巻4‐712)。
「味酒を 三輪の祝(はふり)が いはふ杉 手ふれし罪か 君に逢ひがたき」(作者:丹波大女娘子)
脚注
関連項目
外部リンク
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