伊江村 方言

伊江村

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/27 14:19 UTC 版)

方言

古い日本語を残しているとされる琉球語[6]のなかでも、沖縄北部諸方言国頭方言伊江島方言が話されるとされる。しかし、他の本島地方・本島直近離島と同様に、明治維新後の琉球処分や本土復帰を経て中南部方言(那覇方言など)や標準語などの浸透が進み、ユネスコによる、所属国頭語の言語消滅危険度評価は"Definitely endangered"(危険)と指定されている。

伊江島方言では、中南部方言の、ファー、ハナ、フニ、ハタキ、ヒージャーが、パー、パナ、プニ、パターキ、ピージャーであるなど、上代日本語のp音が保存されるなど、さらに古い日本語の特徴を残している[6]

近年、島では古い伊江島方言を子供たちに積極的に教える教育が島内の学校で行われている。

行政

  • 村長:名城政英(2022年7月 - )
    • 島袋秀幸が2022年5月21日にクモ膜下出血により村長在職のまま死去。当時、副村長だった名城が当面職務代理者を務めたのち2022年6月26日告示、7月3日投開票の村長選挙に立候補し無投票当選[7]

経済

産業

農業では、沖縄県全体で盛んなサトウキビ(黒糖)のほか、タバコ、花木、肉牛などの生産が盛んである。

観光業も盛んで、第一次産業と第三次産業の従事者比率はほぼ同じである。特に近年は修学旅行生の民泊での受け入れを積極的に行っていることが特筆される。また、イエソーダなどオリジナルの特産品の開発も続々と進められている。また、アサヒビールが設置したエタノール実験プラントを転用しラム酒の生産も行われている。

ラム酒(「イエ」ラムサンタマリア)も特産。

日本郵政グループ

村内の郵便番号は、905-05xx である。集配業務は本部郵便局が行っている。

  • 日本郵便 伊江郵便局(川平) -2024年現在郵便窓口は平日のみ開設となっている。局内設置のゆうちょ銀行ATMはホリデーサービスも行われている。

地域

人口

伊江村と全国の年齢別人口分布(2005年) 伊江村の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 伊江村
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性
伊江村(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年) 5,842人
1975年(昭和50年) 5,254人
1980年(昭和55年) 5,039人
1985年(昭和60年) 5,055人
1990年(平成2年) 5,127人
1995年(平成7年) 5,131人
2000年(平成12年) 5,112人
2005年(平成17年) 5,110人
2010年(平成22年) 4,737人
2015年(平成27年) 4,260人
2020年(令和2年) 4,118人
総務省統計局 国勢調査より


健康

  • 平均寿命:83歳

医療

  • 重傷患者の搬送のさい、従来は船舶(漁船、フェリー)を利用していたが、近年は名護市にある北部地区医師会病院を拠点とする民間救急ヘリコプター「MESH」を利用した搬送も多い。ランデブーポイントは7箇所ある[8]

教育

図書館の無い村

村内には書店図書館も無いことから、一般から古書を収集し各地の施設へ寄贈する活動「ブックリボン」を主宰する一般財団法人出版文化産業振興財団 (JPIC) により寄贈対象に選定され、2011年2月28日に村役場で贈呈式典が行われた。村には約1万冊が寄贈され、児童・生徒が利用する16施設に分配された。[9][10]


  1. ^ ゴヘズ洞穴 | 伊江村公式ホームページ”. www.iejima.org. 2020年10月28日閲覧。
  2. ^ 総務省|一般戦災死没者の追悼|沖縄県における戦災の状況(沖縄県)”. 総務省. 2020年3月22日閲覧。
  3. ^ 1948年8月6日 伊江島米軍弾薬輸送船爆発事故 – 沖縄県公文書館”. 2020年1月26日閲覧。
  4. ^ 角川日本地名大辞典編纂委員会『角川日本地名大辞典 47 沖縄県』、角川書店、1986年 ISBN 4040014707
  5. ^ 日本加除出版編集部『全国市町村名変遷総覧』、日本加除出版、2006年、ISBN 4817813180
  6. ^ a b 沖縄市教育委員会『チャンプルー44号』
  7. ^ 島袋伊江村長が死去 69歳 自宅で倒れる - 琉球新報デジタル 2022年5月22日
  8. ^ 離島MESHランデブーポイント - NPO法人 MESHサポート(2011年9月27日現在)
  9. ^ 「子どもたちの財産に」ブックリボンプロジェクト 伊江村へ本1万冊贈る - 琉球新報(2011年3月6日付、2012年5月12日閲覧)
  10. ^ 各施設へ本の寄贈が終了しました。(ブックリボンニュース) - 出版文化産業振興財団(2011年5月11日付、2012年5月12日閲覧)
  11. ^ 船舶時刻・運賃表 - 伊江村
  12. ^ a b 交通アクセス - 伊江村
  13. ^ 第一マリンサービス | 沖縄 那覇ー本部 高速船”. daiichi-marine.com. 2020年10月28日閲覧。
  14. ^ 「伊江島の村踊」について伊江村教育委員会、2015年02月14日
  15. ^ イエ島特設サイト 2020年7月31日閲覧。
  16. ^ イエ島リリーフィールド特設サイト 2020年7月31日閲覧。
  17. ^ 2019・夏特設サイト 2020年7月31日閲覧。
  18. ^ 期間限定イベント「イエ島ゆり祭り~マカトゥの秘密~」開催! 2020年8月23日閲覧。






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