KS荷重(蒸気機関車荷重)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/08 18:51 UTC 版)
「活荷重」の記事における「KS荷重(蒸気機関車荷重)」の解説
図表 - K荷重図中の数値は軸距(m)を示す。 荷重 p1 (t)(先従輪) p2 (t)(動輪) p3 (t)(炭水車) w (t/m)(客貨車) K-10 5.0 10 6.6 3.3 K-11 5.5 11 7.3 3.6 K-12 6.0 12 8.0 4.0 : : : : : K-18 9.0 18 12.0 6.0 KS荷重は1928年(昭和3年)に「鋼鉄道橋設計示方書」の改訂により定められた列車荷重である。1987年(昭和62年)に国鉄が分割民営化されたことにともない、鉄道関連の法令・技術基準の大幅な改組・改訂がなされたため、現在は使用されていない。 KS荷重は二つの列車荷重群の総称であり、K荷重およびS荷重から構成される。K荷重は、テンダー式蒸気機関車の重連を想定した軸重群、および機関車により牽引される貨車を等分布荷重としモデル化したものである。K荷重の呼び値は動輪の軸重(tf)となっており、図表に示すとおり、K-10からK-18まで1t刻みで規定されていた。 一方のS荷重は、K荷重の動輪軸より大きい二つの軸重をモデル化したものであり、K荷重と同様にS-10からS-18までが規定されていた。列車荷重はこの二つの総称で呼ばれ、たとえば設計列車荷重がKS-16であれば、K-16およびS-16の各列車荷重に対して安全であるように設計される。 細かなKS荷重の区分は各路線の規格に応じて適用され、その軸重を超える車両は当該路線を走行することができない。かつて、国鉄の蒸気機関車は、線路等級の低い支線区に転用される際に軸重制限を受け、軸重を軽減するための改造工事がしばしば行われた。
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