K理論
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K-理論(Kりろん、英: K-theory)は、大まかには、大きな行列を用いて定まる空間の不変量についての理論である[1]。位相空間やスキーム上で定義されたベクトル束で生成される環の研究に端を発する。代数トポロジーにおける K-理論は、位相的 K-理論と呼ばれる一種の超常コホモロジー論である。代数学や代数幾何学における K-理論は代数的 K-理論と呼ばれる。また、K-理論は作用素環論においても基本的な道具である。
- ^ Atiyah, Michael (2000), K-Theory Past and Present, v1, arXiv:math/0012213
- ^ Karoubi, 2006
- ^ by Ruben Minasian (http://string.lpthe.jussieu.fr/members.pl?key=7), and Gregory Moore (http://www.physics.rutgers.edu/~gmoore) in K-theory and Ramond–Ramond Charge.
- ^ Charles A. Weibel, Robert W. Thomason (1952–1995).
K-理論
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位相的 K-理論(英語版)は位相空間の複素ベクトル束を用いたコホモロジー理論の類似物である。位相空間 X 上の K-理論の群 K(X) は、X 上の複素ベクトル束 E の同型類 [E] の全体 VecBdlC(X) を生成系とする自由可換群に対して、完全列 0 → A → B → C → 0 を持つ全てのベクトル束 A, B, C について与えられる関係式 [B] = [A] + [C] を基本関係式として定めて得られる商群である。複素ベクトル束の代わりに実ベクトル束を用いた同様の構成は KO理論(英語版)という。コンパクト台付き K-理論や、高次の K-理論なども定義することができる。 よく知られるラウル・ボットの周期性定理(英語版)は任意の位相空間 X の K 理論が X と 2 次元球面 S2 との直積 X × S2 に同型であることを主張するものである。 代数幾何学において、K 理論の群はスキーム X 上のベクトル束に上記の同値関係をあたえたもののみならず、スキーム上の連接層の全体からも K-理論の群が作られる。台となるスキームが滑らかならばこの二つの構成は同じ群を与える。
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