AT-Xとは? わかりやすく解説

エー‐ティー‐エックス【ATX】

読み方:えーてぃーえっくす

Advanced Technology eXtendedPC/AT互換機用マザーボードの規格の一。米国インテル社が1995年発表マザーボード形状ねじ穴位置規定している。


ATX

読み方エーティーエックス

ATXとは、米Intel社によって提唱されているPC/AT互換機用マザーボード統一規格の名称である。1995年同社発表した。現在、マザーボードとしてもっとも広く普及している規格である。

従来PCでは、独自形状のマザーボード利用されることが多く汎用のケース利用することができなかった。しかし、ATXの規格によって細部まで定めることによって、パーツの互換性高め、より多くメーカー市場参入し結果的に製造コスト低減を可能とした。

ATXでは、CPU高速化に伴うノイズ対策発熱対策容易にするため、ボードサイズだけでなく、CPUコネクター電源ドライブベイどの位置についての推奨仕様明示されている。具体的には、発生するノイズを減らすために、ケーブル引き回し少なくしたり、CPUの熱を電源ファン放散させるために、電源CPU隣接させた仕様になっている

ATXの仕様小型化したものMicroATX仕様呼ばれMicroATX仕様をさらに小型化したものFlexATX仕様である。また、年々増加する発熱量考慮して2003年9月には「BTX」という規格発表された。BTXより小型化した「microBTX」や、さらに小さなpicoBTX」という派生規格もある。

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ATX

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/14 13:17 UTC 版)

ATX規格マザーボード
様々なマザーボードの比較

ATX英語: Advanced Technology eXtended)とは、1995年にインテルが策定した、パーソナルコンピュータの構造規格(フォームファクタ)である。

マザーボード電源ユニット、およびドライブベイの配置などの筐体内部構造を規定したものだが、ことマザーボードに関して詳細に規定されているため、マザーボード自体の規格として扱われることも多い。それまでのAT規格に代わって、業界標準の地位を確立する。マザーボードの基板サイズを一定としたことで、ケースをそのままに、マザーボード単体の交換が可能になった。2017年時点での最新のバージョンは2.2[1]

2003年にインテルはATXの置き換えを狙ってBTXを発表した[2]。しかし、2017年時点においてもATXは自作パソコンの標準の一つとして扱われている。

マザーボードの規格

ATX、ITX、ATボードのサイズ比較
ATX
基板サイズ 305mm×244mm(12インチ×9.6インチ)。タワー型デスクトップパソコン(フルタワー、ミドルタワー)で多く用いられる。基板面積に余裕がありコネクタやスロット数が多く拡張性が高い。自作パソコン用としては主流とも言える。規格はATXでも、長辺(幅)は305mmと変わらないが、短辺(奥行)が215-230mm程度の基板を使用しているものもあり、このタイプは6本のビスで固定する。基板端が固定されていないため、ケースに取り付けた後にコネクターなどを挿すときに力を入れると基板が曲がってしまうことがあり注意が必要。
Micro-ATX(マイクロ-)
基板サイズ 244mm×244mm(9.6インチ×9.6インチ)。ATXを小型化した規格で、小型(マイクロ)タワー型から省スペースデスクトップパソコンに用いられる。
Flex-ATX(フレックス-)
基板サイズ 229mm×191mm(9インチ×7.5インチ)。Micro-ATXをさらに小型化した規格で、ブックシェルフ型・キューブ型省スペースパソコンに用いられる。
Extended-ATX(エクステンデッド-)
基板サイズ 305mm×330mm(12インチ×13インチ)。ATXの奥行を大型化した規格で、マルチプロセッササーバワークステーションに用いられる。
XL-ATX
基板サイズ 325mm×244mm。ATXの幅(width)を大きくした規格。ただし「幅」とはこのページの参考画像やサイズ比較図での縦方向(高さ)に相当。

電源ユニットの規格

脚注

  1. ^ 外部リンク『ATX Specification - Version 2.2』を参照。
  2. ^ 多和田新也のニューアイテム診断室:10年ぶりのフォームファクター刷新を目指す「BTX」”. インプレス (2004年11月15日). 2016年6月17日閲覧。

関連項目

外部リンク


ATX

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/08 07:55 UTC 版)

ATX電源」の記事における「ATX」の解説

Pentium 4発売以前主流だった規格代表的な規格書はATX Specification 2.03 Dec. 1998

※この「ATX」の解説は、「ATX電源」の解説の一部です。
「ATX」を含む「ATX電源」の記事については、「ATX電源」の概要を参照ください。

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