高雄県
高雄県
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/28 16:07 UTC 版)
高雄県の山間部には累計2,500mm以上の降雨があり、約1年分の雨量が3日間に集中して降ったことになる。これにより、高雄県の平地部(鳳山市、大寮郷、林園郷、岡山鎮、茄萣郷、湖内郷、梓官郷、橋頭郷、旗山鎮、美濃鎮などの一部地域)で浸水が発生し、山間部ではさらに土石流が生じた。山間部の六亀郷、甲仙郷、那瑪夏郷および桃源郷では増水と土石流によって外界へと通じる道路が寸断され、多くの集落や観光地(不老温泉、茂林国家風景区、宝来温泉および六亀風景区など)が深刻な被害を受けた。被災地の中で最も住民の被害が発生した場所として、甲仙郷小林村、那瑪夏郷民族村、六亀郷新開などの集落があり、これらはほぼ壊滅に近い状態となった。小林村の隣の集落では、災害発生前に全戸が避難して無事だった。8月13日、行政院中央災害対応センターは、小林村の169戸398人が生き埋めになったと公表した。交通路が分断された集落は、8月末まで完全に孤立していた。 交通機関では、台風による降雨と河川の増水によって多くの橋梁が流され、省道台21線、台20線、台27線がいずれも寸断された。また、高雄県林園郷と屏東県新園郷を結ぶ双園大橋が、高屏渓の洪水によって橋脚が断裂するという深刻な被害を受けたほか、茂林国家風景区にある大津大橋も崩落している。また、荖濃渓の堰の工事現場では、14人が行方不明になる事故が発生した。
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