除湿剤
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/23 01:44 UTC 版)

除湿剤(じょしつざい)とは、湿気を取り除くための薬剤および製品。主に住居の収納空間の湿気を取り除くためのもので、食品パッケージ内に使われるものは乾燥剤と呼ばれることが多い。ここでは前者の家庭用除湿剤について述べる(後者については乾燥剤を参照)。
概要
原料は固形の塩化カルシウムで、水分を吸収すると液状になる潮解性を除湿に利用している[1]。生石灰やシリカゲルに比べて、より多くの水分を吸着するため、塩化カルシウムが用いられるようになった[1]。
除湿剤で最も一般的なのは、容器内に液体が溜まるタンクタイプである[1]。タンク内の液体はアルカリ性の塩化カルシウム液である[1]。タンクタイプ以外にはゼリー状に固まるシートタイプ、詰め替えタイプ、パックタイプのものも存在する[1]。
主な用途は押し入れやクローゼット、靴箱といった密閉空間の除湿である[2]。部屋置きを想定した商品ではなく、部屋の湿気取りには効果がない[2]。
注意点
除湿剤に溜まる水は塩化カルシウムが溶けたアルカリ性水溶液である[3]。廃液は再使用できず[1]、下水に流す際は水と共に流す必要がある[1][3][4]。また、この廃液は金属に付くとサビの原因となり[4]、植木にかけると枯れてしまう[3]。
主な製品
- 除湿棒(ニトムズ)1988年発売以来のロングセラー商品。省ゴミ詰め替え式タイプ。棒状フォルム。業界4位。
- ドライペット(エステー)業界1位。
- 水とりぞうさん(オカモト) - 2004年にトクヤマ子会社から商標譲受。業界3位。
- ドライ&ドライUP(白元アース)業界2位。
- 激乾(フマキラー) - 発売当初の商品名は「ザ・乾燥」。業界5位。
- addgood SUPER除湿(あらた)- 製造は紀陽除虫菊。また同社は湿気トルポンというシリーズで自社製品もある。
- 私の出番 住まいの湿気とり(石井化薬。2008年に廃業)
脚注
- ^ a b c d e f g “置き場所によって効果に差が出る! 除湿剤はどこに置くのが効果的?”. ウェザーニュース. 2021年8月23日閲覧。
- ^ a b “ジメジメした部屋で「除湿剤」が効かない理由 長引く梅雨、室内の湿気を正しく取るには?(藤原千秋) - 個人”. Yahoo!ニュース. 2021年8月23日閲覧。
- ^ a b c “除湿剤が吸湿するしくみ”. 生活協同組合. 2021年8月閲覧。
- ^ a b “【ドライペット(タンクタイプ)】除湿剤に溜まった水を捨てる時はどうすればよいのですか? | お客様相談室 | 製品サイト | エステー株式会社”. products.st-c.co.jp. 2021年8月23日閲覧。
関連項目
外部リンク
- 除湿剤Q&A - オカモト株式会社
除湿剤
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/03 07:16 UTC 版)
ドライ&ドライUP - 家庭用除湿剤。業界2位。 フローラルドライ - 香りつきタイプ ノンスメルドライ - 2016年2月発売。脱臭機能付きタイプ。発売当初は先細形状のくつ用とケースタイプの下駄箱用があり、いずれにも活性炭配合の無香タイプと天然アロマ成分配合のせっけんの香り(芳香タイプ)の2種類が設定されている。同年9月には従来の「ドライ&ドライUP」からのリニューアルにより、ふとん用と大判シートを、2017年2月に貯水タイプ「420ml 炭と白檀の香り」を、翌月には寝具の下に敷くタイプ「ふとん爽やかシート」を順次追加し、8品目をラインナップする。
※この「除湿剤」の解説は、「白元アース」の解説の一部です。
「除湿剤」を含む「白元アース」の記事については、「白元アース」の概要を参照ください。
- 除湿剤のページへのリンク