第21作『赤い釘』
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1935年6月に執筆され、7月22日にウィアードテイルズに郵送された。これがハワードによる最後の〈コナン〉シリーズである。 この時期のハワードは、母親の看病と多額の医療費に苦しんでいた。ウィアードテイルズは、いまだ800ドルの原稿料未払いがあり、5月初旬に編集長ファーンズワースへ毎月、少額でも原稿料を払って欲しいことを伝えた。しかしウィアードテイルズに支払い能力がないことは、ハワードにも分かっていた。従ってハワードは、ファーンズワースからの返事を待たず代理人のO・A・クラインと相談し、ウィアードテイルズから撤退する方針を固めた。ハワードの友人であるクラーク・アシュトン・スミスも彼と意見を共有し、後の1937年にパルプ作家を廃業している。またラヴクラフトに対して「ウィアードテイルズに送った最後の糸――これが私の書いた最後のファンタジーになるかも知れません(The last yarn I sold to Weird Tales --and it well may be the last fantasy I'll ever write--)」と手紙を送っている。
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