沖積錐
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/02/20 14:48 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動沖積錐(ちゅうせきすい、alluvial cone)とは、急勾配の谷の出口で、土石流の堆積がくり返されてできた扇形の堆積地形である。土石流扇状地ともよばれる[1]。集動地形(mass-movement landform)(マスムーブメントによる地形)の一種。
形態
谷口を頂点として扇形の平面形を示す。半径は扇状地よりも小さい(一般に半径1km未満)。[2]扇状地との違いは、傾斜、微地形、堆積物、河川などの性質である。しかし、沖積錐と超小型の扇状地の区分は難しい[2]。
Burr(1977)は沖積錐の定義について「小さい錐で、勾配が20°以上」としているが[1]、より緩いものも沖積錐に含まれる。鈴木(2000)は沖積錐の平均勾配を15°以下としている[2]。
微地形
沖積錐の表面には、土石流堆(debris-flow lobe)とよばれるローブ状の微高地が分布する[2]。
河川
沖積錐には一般に河川が存在せず、稀に水無川がみられる[2]。
地下水
土地利用
沖積錐の土地利用は、林、桑畑、果樹園、畑、荒地などがみられる[2]。古い集落は末端部に部分する場合がある。
出典
外部リンク
沖積錐と同じ種類の言葉
- 沖積錐のページへのリンク