朝読書とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > デジタル大辞泉 > 朝読書の意味・解説 

あさ‐どくしょ【朝読書】

読み方:あさどくしょ

小・中・高等学校で、毎朝始業前の10程度利用して行う読書活動読書習慣づけることを目的したもので、教材ではなく各自用意した好みの本を黙読する。朝読(あさどく)。


朝の読書運動

(朝読書 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/06 10:00 UTC 版)

朝の読書運動(あさのどくしょうんどう)は、主に中学校において、読書を習慣づける目的で始業時間前に読書の時間を設ける運動。朝の読書を略して、あさどく、朝読書とも呼ばれる[1]

概説

個々の学校や担任単位で1970年代から各地で行われてきたものであるが、1988年の船橋学園女子高校(現:東葉高等学校)で林公・大塚笑子両教諭の提唱・活動をきっかけに日本全国に広まった。とくに小学校で盛んである。1997年には「朝の読書推進協議会」が発足している[1]

1996年、「朝の読書」運動が第44回菊池寛賞を受賞。

読書時間は10分から15分程度である。生徒が持参した、あるいは学級文庫の中から選んだ本を読む。とくに小学生を対象として、読書教材を少ないページ数でまとめて短時間で読めるように編集された読み物シリーズなどを刊行する出版社がある。一部の学校では漫画も認めている[2]

遅刻の減少など、副次的な効果があるとされる[3]

2020年1月時点で、日本全国の7割超の学校で実施されている[1]

朝の読書の4原則

  1. みんなでやる
  2. 毎日やる
  3. 好きな本でよい
  4. ただ読むだけ

以上の4原則のみで、感想や記録などは取らない[1]

行政の支援

文部科学省が、2001年を「教育新生元年」と位置づけ、「21世紀教育新生プラン」と銘打って、あいさつのできる子、正しい姿勢と合わせて、朝の読書運動を3つの柱のひとつとして取り上げてから盛んになった。文部科学省は5年計画で1,000億円を図書購入の費用として支援する。

脚注

  1. ^ a b c d "朝の読書". 図書館情報学用語辞典 第5版. コトバンクより2022年2月18日閲覧
  2. ^ 飯田一史 (2022年7月7日). “学校でマンガを読んでもOK!? 「マンガ感想文コンクール」が初めて本格実施された理由とは”. マネー現代. 講談社. 2022年7月13日閲覧。
  3. ^ 「朝の読書」の実施状況”. 市川伸一研究室. 東京大学. 2024年3月6日閲覧。

関連文献

  • 船橋学園読書教育研究会編著『朝の読書が奇跡を生んだ - 毎朝10分、本を読んだ女子高生たち』高文研、1993年、ISBN 978-4874981443
  • 林公・高文研編集部編『続 朝の読書が奇跡を生んだ』高文研、1996年、ISBN 4874981836
  • 林公『朝の読書 実践ガイドブック―一日10分で本が好きになる』メディアパル、1997年、ISBN 978-4896100334
  • 林公 『心の教育は朝の読書から―できることから始めよう 』メディアパル、1998年、ISBN 978-4896100419
  • 林公『朝の読書の原点を求めて―生きる力を育む授業』メディアパル、2000年、ISBN 978-4896100488
  • 岡山落合町立落合中学校「朝の読書」推進班編『「朝の読書」が学校を変える』高文研、2001年、ISBN 978-4874982655
  • 吉田法子『先生、いっしょに本を読もうよ』メディアパル、2004年、ISBN 978-4896100617
  • 静岡県総合教育センター教職研修部実務研修員 村松裕子編『高等学校における朝読書の実態 : 静岡県立高等学校教員実務研修研究報告書 平成15年度』、2004年
  • 林公『子どもの学ぶ力を伸ばす「朝の読書」―自ら考え、自ら学ぶ意欲を育てる』メディアパル、2006年、ISBN 978-4896100730
  • 林公『朝の読書―その理念と実践』編集工房一生社、2007年、ISBN 978-4900028012
  • 鳥取県立智頭農林高等学校朝読書委員会編『「朝の一斉読書」記録集 : 「朝読書」1年目の取り組み 平成21年度』鳥取県立智頭農林高等学校、2009年?
  • 岩岡千景『生きる力を育む「朝の読書」 静寂と集中』高文研、2019年、ISBN 978-4874986752

関連項目

外部リンク


朝読書

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/12 02:17 UTC 版)

埼玉県立羽生第一高等学校」の記事における「朝読書」の解説

当校では2004年4月より朝読書の時間10分間設けている。埼玉県高等学校では6番目の導入

※この「朝読書」の解説は、「埼玉県立羽生第一高等学校」の解説の一部です。
「朝読書」を含む「埼玉県立羽生第一高等学校」の記事については、「埼玉県立羽生第一高等学校」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「朝読書」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

','','','','','','','','','','','','','','','','','',''];function getDictCodeItems(a){return dictCodeList[a]};

すべての辞書の索引

「朝読書」の関連用語

1
朝読 デジタル大辞泉
100% |||||










朝読書のお隣キーワード
検索ランキング
';function getSideRankTable(){return sideRankTable};

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



朝読書のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの朝の読書運動 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの埼玉県立羽生第一高等学校 (改訂履歴)、久留米市立諏訪中学校 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS