旧AppleTalk機能
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/24 14:43 UTC 版)
「Netatalk」の記事における「旧AppleTalk機能」の解説
かつてのMac OSは、AppleTalkと呼ばれる独自のネットワークプロトコルを実装していた。netatalk 2.x迄はこのAppleTalkも扱うことができた。 AppleTalkの最も基本的なプロトコルであるDDPとAARPはカーネルが受け持ち、それより上のプロトコルをnetatalkが扱う仕組みである。従ってカーネルがDDPとAARPをサポートしない場合はAppleTalkが使えない。 AppleTalkの基本的な機能を有効にするためには、まずatalkdを起動する。 afpdはファイル共有プロトコルAFPのためのデーモンであり、単体でAFP over TCPを実現するが、上記atalkdを起動しておけばAFP over AppleTalkも実現できる。これは極めて古いMacに対してファイル共有できることを意味する。 印刷用のプロトコルPAPを実装するデーモンとしてpapdが付属する。これはCUPSもサポートしており、クライアントからAppleTalkプリンタとしてnetatalkを選べば、様々なプリンタに印刷することができる。 時間合わせのためのtimelordデーモンは、Columbia AppleTalk Package (CAP)のソースからのリバースエンジニアリングによって作られたものである。ただし現在のMacはNTPが利用出来るのでtimelordは使われない。 Apple IIブートサーバの機能ももつが、Classic Mac OSやmacOSのブートサーバになるわけではない。 macOSはAppleTalkの機能を徐々に縮小しTCP/IPに移行した。Mac OS X v10.6にはAppleTalkサポートがなくなった。こうした経緯からnetatalk 3.xではファイル共有のためのAFP over TCPの機能のみを残し、AppleTalk機能を削除した。
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