廃止区間の現状
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/11 14:35 UTC 版)
廃止された横川駅 - 軽井沢駅間は、ジェイアールバス関東の碓氷線に転換されバス輸送が行われている。信越本線の同区間が廃止されたため、群馬県と長野県の鉄道での県境越えは普通列車がなく、特急料金が必要な北陸新幹線(高崎駅 - 安中榛名駅 - 軽井沢駅)のみとなっている。 横川駅 - 軽井沢駅間は一部の区間が遊歩道「アプトの道」として整備されている。また、安中市松井田町の財団法人・碓氷峠交流記念財団により、同駅間の廃線跡で、同財団の運営する「碓氷峠鉄道文化むら」の園内遊具として、「ぶんかむら駅 - まるやま駅 - とうげのゆ駅」においてトロッコ列車を運転している。現在、同財団と安中市は国土交通省と協議を行い、同財団を鉄道事業法における特定目的鉄道の正規鉄道事業者に昇格させ、同駅間の廃線を復活させる計画がある。2006年(平成18年)10月に鉄道事業法の認可を目指し、早ければ2007年(平成19年)10月の開業とJR横川駅への乗り入れを目標としていたが、計画は凍結状態にあり、認可・開業時期とも未定となっている。 群馬・長野県境をつないでいた廃トンネルは安中市が所有している。2017年(平成29年)、北朝鮮が弾道ミサイル発射実験を繰り返していることを受けて、軽井沢町は安中市と覚書を結び、有事の際にはこの廃トンネルを町民・観光客の避難シェルターとする方針を決めた。 廃止された横川駅 - 軽井沢駅間では、何度か架線の盗難やレール切断などの事件が起きている。2022年にも5月下旬から6月上旬にかけて安中市観光機構の職員が架線の一部が盗まれていることを確認した。盗難にあった箇所は少なくとも2カ所で計530メートル(約16万円相当)が盗難に遭っており、線路やトンネルの所有者である安中市が安中警察署に被害届を提出した。
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