大陸間の場合
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2014/07/15 05:13 UTC 版)
アジア大陸と北アメリカ大陸の間はベーリング陸橋がある。この地域は中生代の終わりころに繋がり、その後何度か繋がったり離れたりした。主としてアジアの進んだ哺乳類が北アメリカへここを通って進出したと考えられる。中新世に繋がって以降は切り離されたようで、それ以降は両大陸の共通性がなくなる。たとえば高等猿類はこれ以西に限定され、エダツノカモシカは新北区に固有である。 南北アメリカ大陸はパナマ地峡を介して繋がっているが、この地は中生代末期に繋がって以来、新生代初頭には長く切り離された。その間、この大陸では主として有袋類が適応放散した。その後にネズミ類や猿類が飛び石伝いに侵入したが、鮮新世に中米陸橋が成立するや、ネコ科やイヌ科の肉食獣を始めとして真獣類が南へ侵入して有袋類などを全滅させる(アメリカ大陸間大交差)。またアルマジロなどの貧歯類はそこで適応放散したと見られる。なお、南アメリカで進化したもので北進したものもわずかにあり、オポッサムなどが北アメリカに見られるのがそれである。
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