大斎
大斎(四旬節)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 23:14 UTC 版)
詳細は「大斎 (正教会)」および「四旬節」を参照 正教会、カトリック教会、聖公会、ルーテル教会においては、復活祭(復活大祭、復活日)の前にイエスの荒野での試みや十字架の受難を記念する「40日間」が設けられている。ラテン語でQuadragesima、英語では古ドイツ語の「断食」を語源とするLentと標記されるが、日本語においては四旬節(カトリック、ルーテル他)、大斎節(たいさいせつ、日本聖公会)、大斎(おおものいみ、正教会)のように呼び名が異なる。また、開始日や数え方も教派ごとに違いがある。 カトリック教会、聖公会、ルーテル教会などの西方教会では、四旬節は灰の水曜日に始まる。カトリック教会では主の晩さん(聖木曜日)の夕べのミサの前までを四旬節とするが、聖公会、ルーテル教会では復活日前日までを四旬節とする。復活祭前の一週間は「聖週」「受難週」等と呼ばれ、教会暦の中で非常に重要な位置を占めている。復活祭前の日曜日は枝の主日(復活前主日、棕櫚の主日など)と呼ばれ、重要な主日のひとつとされている。 ルーテル教会以外のプロテスタント(改革派教会、メソジスト、バプテストなど)にも、教義又は伝統的に四旬節を取り入れている教派があるが、概して現代のプロテスタントには四旬節をはじめとする教会暦にあまりこだわらない傾向がある。他方、プロテスタント内でも四旬節の意義を見直そうとする意見もある。 正教会においては、大斎(おおものいみ)は復活祭の7週前の主日である断酪の主日(赦罪の主日)の日没後から始まり、聖枝祭前日の「ラザリのスボタ」(ラザロの土曜日)の前日金曜日に一応の区切りを迎える。ラザリのスボタ、聖枝祭を経て、受難週がある。それぞれの日を、聖大月曜日、聖大火曜日、聖大水曜日、聖大木曜日、聖大金曜日、聖大スボタと呼び、毎日特別の礼拝を行い、イエスのエルサレム入城から受難を経て復活するまでのそれぞれの日を象り記憶する。大斎期間中には祈りと食事の節制が行われ、喜びと浄化の時とされる。
※この「大斎(四旬節)」の解説は、「復活祭」の解説の一部です。
「大斎(四旬節)」を含む「復活祭」の記事については、「復活祭」の概要を参照ください。
「大斎」の例文・使い方・用例・文例
- >> 「大斎」を含む用語の索引
- 大斎のページへのリンク