変文とは? わかりやすく解説

556の専門辞書や国語辞典百科事典から一度に検索! Weblio 辞書 ヘルプ
Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 文化 > 文芸 > 物語 > 変文の意味・解説 

へん‐ぶん【変文】

読み方:へんぶん

中国唐代仏教経典内容絵解きした変相図(へんそうず)をもとに語る際の台本散文韻文とをまじえて平易に説く20世紀になって敦煌(とんこう)から発見された。


へんもん 【変文】

ヘンブンとも。→ 俗講

変文

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2014/06/27 21:43 UTC 版)

変文(へんぶん)は、中国で成立した通俗文学、説唱文学の一種を指す用語である。

も後半の長安などの大都市に建立された大寺院においては、俗講(ぞくこう)と呼ばれる対俗教化のための講唱形式の説法が盛んとなった。俗講を担当するを俗講僧といい、聴衆の前に絵像を掛け、それを指し示しながら説唱を進めた。日本において盛んとなった絵解の源流に当たるものである。その講唱文のことを、当時の言葉で、「変文」と呼んでいたのである。これは、講唱の際に用いた絵像を、「○○(経)」などと呼んでおり、その際に用いる講唱文なので、こちらのほうも、変文となったのではないか、と推測されている。

変文は、北宋以降には姿も変貌して、その名称も忘れ去られてしまっていたが、20世紀初頭に敦煌から発見された敦煌文書の中に多数含まれていたため、一躍注目を浴び、盛んに研究されるようになった。その構成は、韻文と散文との交互の組み合わせからなることが多い。これは仏教経典にもよく見られる形式であり、インドの説話文学の影響が示唆されている。

変文は、布教・教化のためのものであったが、唐末・五代の頃より、世俗的な民間伝承をも取り込み、俗文学として更なる発展を遂げた。同時に宗教性は薄れて行き、娯楽化の度を進めていき、やがて宋代の説話文学へと姿を変えていった。

参考文献

関連項目


「変文」の例文・使い方・用例・文例

  • 彼女は大変文才のある女性だ。
Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



変文と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

', '', '', '', '', '', '', '', '', '', '', '', '', '', '', '', '', '', ''];function getDictCodeItems(index) {return dictCodeList[index];}

すべての辞書の索引

「変文」の関連用語

1
俗講 デジタル大辞泉
38% |||||

2
寄来る デジタル大辞泉
38% |||||



5
12% |||||


7
10% |||||



10
8% |||||

変文のお隣キーワード
検索ランキング
';function getSideRankTable() {return sideRankTable;}

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



変文のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
中経出版中経出版
Copyright (C) 2025 Chukei Publishing Company. All Rights Reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの変文 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS