しっ‐せい【執政】
執政
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/11 16:20 UTC 版)
執政(しっせい)は
- 国家または領土において政務を執ること、またはその職掌・職名のこと。(例)執政官
- またその権能。執政権。
日本では、正式の職名としてはほとんど用いられなかったこともあり、比較的柔軟に国政の実権を司る第一人者をこの名で呼ぶことが多い。左大臣、関白、太政大臣、征夷大将軍、執権、内管領、管領、筆頭老中、大老、側用人、首相などが相当した。
- 執政家、執政の家系。特に臣下でありながら国家の政務を行う家のことなど。摂政関白。
- フランスの執政政府の官職の名称、コンスルの訳語の一つ。ブリュメールのクーデターにより総裁政府を倒したナポレオンが第一執政に就任した。
- 江戸時代の大名の家老の異称。主に城代家老、国家老、次席家老など上席ではない家老のうち、参政の上位にある。
- サンマリノの国家元首 Capitani Reggenti の訳語、執政。2人制である。サンマリノの政治を参照。
- 満洲国における建国から組織法制定までの国家元首の職名、愛新覚羅溥儀が就任した。帝政への移行に伴い廃止された。満洲国皇帝の項目を参照。
関連項目
執政
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 03:35 UTC 版)
満洲国建国時の国家元首の称号は「執政」であった。愛新覚羅溥儀は皇帝即位を確約した奉天特務機関長・土肥原賢二の説得を容れて満洲に来たものの、自分が就くのは執政であり、「陛下」ではなく「閣下」呼ばわりされたことに激怒したという。 関東軍は近い将来の帝制移行を約束したことで、溥儀はしぶしぶ執政就任に同意した。 執政在任中、「陛下」と呼んでくれた日本人は、側近の工藤忠(侍従武官・中将待遇)だけだったという。
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