古城都とは? わかりやすく解説

古城都

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/01 06:42 UTC 版)

こしろ みやこ
古城 都
本名 本郷 都
生年月日 (1942-05-30) 1942年5月30日(82歳)
出生地 蒙古聯合自治政府・晋北政庁(現在の大同市
職業 歌手女優
ジャンル 舞台
活動期間 1967年 -
活動内容 宝塚歌劇団月組主演
配偶者 本郷功次郎
著名な家族 本郷壮二郎(次男)
備考
宝塚歌劇団卒業生
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古城 都(こしろ みやこ、1942年5月30日 - )は、宝塚歌劇団・元月組トップスター。本名:本郷 都(ほんごう みやこ)。夫は俳優の本郷功次郎[1]、次男も同じく俳優の本郷壮二郎

来歴

中国山西省大同市生まれ。大同は雲崗石窟で知られる古都で、芸名の古城はその大同にちなむ。幼少のころ、山西省から引き揚げてきた。1958年、中学卒業時に宝塚音楽学校に受験、合格する。1960年に『春の踊り/ビバ・ピノキオ』[2]で初舞台。宝塚入団時の成績は59人中17位[2]1961年5月1日[2]月組配属。

同期山吹まゆみ甲にしき(元女優・現在は東京宝塚劇場支配人)、上月晃(女優)、司このみ(振付師)らがおり、月組へ配属される。甲・上月とは3Kと呼ばれた。

1967年2月に退団した内重のぼるの後任として同7月・星合同公演・歌劇団初のブロードウェイミュージカルオクラホマ!』を上演、古城の役は地味なジャッドだったが、共演の上月晃(星組、カーリー役)、初風諄(ローリー役)、八汐路まり(アド・アニー役)ともども名作を大成功に導く大役を果たした。これ以降、宝塚歌劇団は海外著名ミュージカルの上演に幾度となく取り組み成功させるが、この先鞭をつけたのが古城(と上月)であった。次の『アディオ・アモーレ』で月組主演男役を務める。

1968年には月・雪合同公演『ウエストサイド物語』(初演、トニー役)も成功させ、翌1969年の3月公演(当時は本公演は1か月間)でも月・雪合同公演で再演された。同年11月公演では『嵐が丘』でヒースクリフ役を務める。以後も1970年の八汐路退団・新相手役初風就任を挟み、1971年『ドン・ホセの一生』『人魚姫』、1973年『霧深きエルベのほとり』の大作を次々成功させた。

1973年11月29日[2]本郷功次郎との結婚のため退団した。最終出演公演の演目は月組公演『秋の宝塚踊り/イフ…[2]である。『イフ』に「〜さよなら古城都〜」なるサブタイトルが冠された。

本郷との結婚後は出産・育児などにより芸能活動から長く離れていた。その後宝塚音楽学校受験支援・OGイベントへ参加することはあるものの、家庭、受験サポートスタジオの運営を第一としている。

2014年、古巣・宝塚歌劇団創立100周年記念で創設された『宝塚歌劇の殿堂』最初の100人のひとりとして殿堂入りを果たしている[3]。なお、古城とともに前述の3Kと呼ばれた上月・甲もともに殿堂入りを果たしており、3K全員が殿堂入りの栄誉に浴している。

2021年3月、YouTube「古城都チャンネル」を開設した。

宝塚歌劇団時代の舞台

  • 花響楽/霧深きエルベのほとり - シュザンヌ 役 (月組、1965年3月6日 - 3月30日、東京宝塚劇場
  • ローレライ恋天狗(月組、1966年9月2日 - 9月29日、宝塚大劇場
  • 薔薇と太陽/うかれ殿様(月組、1966年12月3日 - 12月26日、宝塚大劇場)
  • おーい春風さん/霧深きエルベのほとり - フロリアン 役(月組、1967年1月28日 - 2月28日、宝塚大劇場)
  • オクラホマ!(月・星組、1967年7月1日 - 7月30日、宝塚大劇場)
  • アディオ・アモーレワンダフル・タウン(月組、1967年10月31日 - 11月30日、宝塚大劇場)
  • ハイ・ブライト(月組、1968年1月1日 - 1月30日、宝塚大劇場)
  • 牛飼い童子/ラプソディ -ハンガリア物語- - フレンツ 役(月組、1968年4月27日 - 5月30日、宝塚大劇場)
  • ウエストサイド物語 - トニー 役(月・雪組、1968年8月1日 - 9月1日、宝塚大劇場)
  • ウェストサイド物語(月・雪組、1969年3月1日 - 3月25日、宝塚大劇場)
  • 嵐が丘 - ヒースクリフ 役(月組、1969年5月3日 - 5月28日、新宿コマ劇場
  • 怒濤の果て/アリア・イン・ジャズ(月組、1969年7月5日 - 8月5日、宝塚大劇場)
  • 纏おけさ/嵐が丘 - ヒースクリフ 役(月組、1969年10月31日 - 11月29日、宝塚大劇場)
  • 茨木童子/ヤング・ガイ!(月組、1970年1月1日 - 2月4日、宝塚大劇場)
  • タカラヅカEXPO'70 四季の踊り絵巻/ハロー!タカラヅカ(月組、1970年4月15日 - 5月6日、宝塚大劇場)
  • 鴎よ波濤を越えて(月組、1970年9月2日 - 9月30日、宝塚大劇場)
  • ドン・ホセの一生/タイム・マップ(月組、1971年2月27日 - 3月24日、宝塚大劇場)
  • 人魚姫-愛と魂の物語-(月組、1971年7月1日 - 7月29日、宝塚大劇場)
  • ゴールド・ヒルハレルヤ(月組、1971年12月2日 - 12月26日、宝塚大劇場)
  • さらばマドレーヌラ・ロンド -恋人たちの円舞曲-(月組、1972年2月26日 - 3月23日、宝塚大劇場)
  • 春の嵐 戊辰凌霜隊始末(1972年4月6日- 4月30日、帝国劇場)
  • 蒼き湖/グラン・ソレイユ -ひまわり-(月組、1972年7月29日 - 8月31日、宝塚大劇場)
  • 海を渡る武士道 山田長政の恋(1972年10月2日 - 11月28日、帝国劇場)
  • 鼓よ空に響け/愛のラプソディ(月組、1973年3月1日 - 3月22日、宝塚大劇場)
  • 霧深きエルベのほとり - カール 役/ファニー・フィーリング(月組、1973年5月26日 - 6月28日、宝塚大劇場)
  • 秋の宝塚踊り/イフ-さよなら古城都-(月組、1973年9月29日 - 10月30日、宝塚大劇場)

テレビドラマ

脚注

  1. ^ 橋本雅夫『素晴らしい宝塚歌劇―夢とロマンの85年―』阪急電鉄コミュニケーション事業部、1999年9月10日、205頁。ISBN 4-89485-013-3 
  2. ^ a b c d e 監修:小林公一『宝塚歌劇100年史 虹の橋 渡り続けて(人物編)』阪急コミュニケーションズ2014年4月1日、60-61頁。ISBN 9784484146010
  3. ^ 『宝塚歌劇 華麗なる100年』朝日新聞出版、2014年3月30日、134頁。ISBN 978-4-02-331289-0 

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