医学中央雑誌とは? わかりやすく解説

医中誌Web

(医学中央雑誌 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/15 03:00 UTC 版)

医中誌Web(いちゅうしウェブ)とは、日本国内の医学関連分野の文献情報を収集した有料のオンラインデータベースである[2]。日本で発行される医学歯学薬学看護学獣医学分野の学術誌に掲載された原著論文会議録等を収載対象とし[3]、2017年9月現在1,100万件以上の文献情報の検索と閲覧が可能である[1]。1903年に創刊された抄録誌「医学中央雑誌」時代を含めると日本で最も長い歴史を持つ雑誌文献索引であり[4]、世界的にみても医学分野では1879年刊行の「Index Medicus」に続き2番目に古いとされる[5][6]


  1. ^ a b c d データ件数、更新情報”. 医学中央雑誌刊行会. 2017年9月21日閲覧。
  2. ^ a b 医中誌Webとは”. 医学中央雑誌刊行会. 2017年9月21日閲覧。
  3. ^ a b c d 編集方針に関するお知らせ”. 医学中央雑誌刊行会. 2017年9月21日閲覧。
  4. ^ “医学情報110年の蓄積―NPO法人「医学中央雑誌刊⾏会」三沢一成氏”. 日本経済新聞: p. 44. (2013年6月21日) 
  5. ^ a b c d 宮野昌明 (1999). “医学中央雑誌の成り立ちとその概要”. 医学図書館 (日本医学図書館協会) 46 (3): 282-286. doi:10.7142/igakutoshokan.46.282. NAID 130002019849. 
  6. ^ a b c 斎藤晴惠 (2006). “尼子四郎と夏目漱石”. 医学図書館 (日本医学図書館協会) 53 (1): 60-64. doi:10.7142/igakutoshokan.53.60. NAID 130002023781. http://www.jamas.or.jp/about/pdf/essay.pdf 2017年9月21日閲覧。. 
  7. ^ a b 江川義雄 (1986年). “廣島縣醫人傳 第1集:一般社団法人広島県医師会”. 2017年9月22日閲覧。
  8. ^ 井出唯敬 (1987). “新医学中央雑誌の分析:1984年版1号を対象として”. 医学図書館 (日本医学図書館協会) 34 (3): 219-223. doi:10.7142/igakutoshokan.34.219. NAID 130002021609. 
  9. ^ a b c d e f 松田真美 (2015). “医学中央雑誌110年の歴史を振り返って”. 薬学図書館 (日本薬学図書館協議会) 60 (1): 71-80. NAID 40020345949. 
  10. ^ a b c 諏訪部直子; 平紀子 (2013-10-25). わかりやすい医中誌Web検索ガイド:検索事例付. 日本医学図書館協会. ISBN 9784931222205. NCID BB13791205 
  11. ^ 宮野昌明 (1997). “医学中央雑誌の現状と課題”. 医学図書館 (日本医学図書館協会) 44 (3): 337-344. doi:10.7142/igakutoshokan.44.337. NAID 130002020288. 
  12. ^ 三沢一成 (2014). “医学中央雑誌 事業継承の歴史と変革”. 医学図書館 (日本医学図書館協会) 61 (1): 15-20. NAID 40020028775. 
  13. ^ a b 松田真美 (2014). “医学中央雑誌の電子化の歴史 : 医中誌CDから医中誌Webへ”. 医学図書館 (日本医学図書館協会) 61 (1): 21-28. NAID 40020028779. 
  14. ^ 松田真美 (2012). “Q&A 国立国会図書館における医学中央雑誌バックナンバー公開の意義とその利用法は?”. 医学図書館 (日本医学図書館協会) 59 (2): 142-145. NAID 40019325022. 
  15. ^ 白土裕子 (2015). “「医学用語シソーラス第8版」の改訂内容と医中誌Web (Ver.5) シソーラスブラウザの紹介, およびOLD医中誌データ収載について”. オンライン検索 (日本端末研究会) 36 (2): 75-91. NAID 40020521935. 
  16. ^ OLD 医中誌データの追加収録について” (PDF). NPO 医学中央雑誌刊行会 電子出版課 (2014年11月1日). 2017年9月21日閲覧。
  17. ^ 松田真美 (2016年5月10日). “インターネットは強力な助っ人-医中誌Webの場合-”. 2017年9月25日閲覧。
  18. ^ a b 佐久間せつ子 (2007). “医学中央雑誌データベースの特徴”. 薬学図書館 (日本薬学図書館協議会) 52 (2): 124-130. doi:10.11291/jpla1956.52.124. NAID 130004177396. 
  19. ^ 浜田雅美 (2013). “医学用語シソーラス : MeSHとの関連性”. 情報の科学と技術 (情報科学技術協会 INFOSTA) 63 (5): 193-200. NAID 110009604001. 
  20. ^ 諏訪敏幸 (2013-01-01), 看護研究者・医療研究者のための系統的文献検索概説, 近畿病院図書室協議会, ISBN 9784990328412, NCID BB11316517 
  21. ^ 大崎泉 (2015). “医中誌Web シソーラスブラウザの紹介”. オンライン検索 (日本端末研究会) 36 (2): 92-96. NAID 40020521958. 
  22. ^ “医中誌のホームページでRCTの検索が可能に”. 日経メディカル (日経BP社) 8: 36. (2003). 
  23. ^ リンクについて”. 医学中央雑誌刊行会. 2017年9月25日閲覧。
  24. ^ 文献複写サービス”. 医学中央雑誌刊行会. 2017年9月25日閲覧。


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医学中央雑誌

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医中誌Web」の記事における「医学中央雑誌」の解説

1903年尼子四郎によって医中誌Web前身にあたる医学中央雑誌が創刊された。ドイツの「医学全科中央雑誌(Centralblatt für die gesammte Medicin)」を参考とした抄録誌であり、日本医学界寄与すべく網羅性と速報性を重視していた。 事業四郎長男尼子富士郎引き継がれてからも、第二次世界大戦中被災し一時的に休刊したほかは、外部からの支援を受けることなく編纂続けられた。この功績富士郎には紫綬褒章日本医師会「最高優功賞」が与えられている。2002年まで医学中央雑誌の発行続いた

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