偵察巡洋艦
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/16 08:21 UTC 版)
大型防護巡洋艦が装甲巡洋艦に発展する一方、中型防護巡洋艦は淘汰され、小型防護巡洋艦は高速化によって新時代への適応を図ろうとした。 これに応じて建造された艦種の一つが偵察巡洋艦(Scout cruiser)である。これは当時発達していた駆逐艦を嚮導する小型・高速の巡洋艦であり、駆逐艦に匹敵する高速性能が求められたことから、基本的には駆逐艦を拡大した船型となっているが、巡洋艦としての設計も求められたことから、防護甲板が設けられた。 しかし燃料が重油に移行していく流れのなか、炭庫による防御は意味を失いつつあったうえに、駆逐艦の拡大型としての小型の船体は耐航性に欠け、おまけに駆逐艦の速力向上にも追随が困難となっていた。このため、イギリス海軍での偵察巡洋艦の建造は1911年度で終了した。
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