五線とは? わかりやすく解説

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五線

読み方:ごせん

西洋音楽一般的な楽譜五線譜)において、音符音楽記号などを記入するために引かれる、5本の平行な線のこと。下から順番に、第1線から第5線と命名されており、線と線の間のことを間(かん)という。五線だけでは表現できない音符は、追加の短い線(加線)を設けて、そこに記入されることもある。

ご‐せん【五線】

読み方:ごせん

楽譜作成するのに用いる5本の横の平行線


五線 [staff]

音符を書くための5本の線。それぞれの線と間は音の高さを表わしている。五線より上または下の音符を書く時は加線をつける。音部記号が五線の中の1本の線の音の高さ示し、それにともなって他の線や間の音高も知ることができる。

五線譜

(五線 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/06 02:54 UTC 版)

五線譜(ごせんふ)は、楽譜の様式である。5本1組の平行な直線から成る「五線」が、上から下に数段書かれた用紙「五線紙」に調号や音符音楽記号を書いて楽譜とする。縦が音高を表し、高い音が上に、低い音が下に書かれる。横が時間を表し、左から右に読み進められる。

表記できる音高

オクターブ記号の使用例。この楽譜を演奏すると、オクターブ記号の効力によって、第1小節から第3小節まで、全く同じ高さで「ドレドレドレ」と繰り返される。

五線譜においては、音符相互間の音高の高低関係や、音符と音部記号との高低関係を明確にするために、5本1組の等間隔な水平線を用いる。これを五線(ごせん)という。同一水平線上に書かれた音符は、同じ音とされる。線上ばかりでなく、線と線の間にも音符を置くことができる。また、一番上の線の上に接して、ないし、一番下の線の下に接して音符をおくことができる。これにより、五線は11の異なる高さの音を表すことができる。基本的にこれらの音は全音階として置かれる。このため必要に応じて変化記号が用いられる。また、五線に書き切れない高さの音を表記する場合には、その都度臨時の水平線を追加する。この線を「加線」と呼ぶ。また五線を上下2段で組み合わせた大譜表を用いることもある。さらに大譜表に加線が追加されることもある。この他、オクターブ記号を用いることで、本来ならば加線が必要となる高さの音が、五線の中に置かれるようにする場合もある。

五線譜の縦と横

縦方向

ト音記号を用いてハ長調の音階を五線譜上に並べた。このように五線譜上において半音と全音の区別は見られない。
ログスケールの周波数(Frequency)と、五線譜上の音との対比。

五線の上下は全音階における音高を表しており、高音ほど上部に置かれる。ところで、音の高さの違いとは、基本周波数の違いであり、高音ほど基本周波数も多い。したがって、五線の縦方向は、相対的に基本周波数が増大する方向と一致する。ただし、1オクターブ上の音は基本周波数が2倍なのに、2オクターブ上の音は基本周波数が4倍、3オクターブ上の音は基本周波数が8倍となることからも明らかなように、五線譜上の縦方向はリニアスケールではなくログスケール的である。しかしながら、例えば全音階の1種である長音階は移動ドにおける階名で、ドとレ、レとミ、ファとソ、ソとラ、ラとシは全音(長2度)なのに対して、ミとファ、シとドは半音(短2度)である。そうであるのにもかかわらず、五線譜上で、この全音と半音は区別されずに置かれる。このことから明らかなように、五線譜の縦は完全なログスケールでもないことが判る。

横方向

五線の左右は時間を表しており、左から右へと時間が進んでゆく。この意味で五線譜の横方向はリニアスケール的である。ただし、指定されたテンポによって、そこにある音が何秒後に演奏されるかは異なる。例えば、4分の4拍子で60 BPMの場合は、1拍目の音が演奏されてから3拍目の音が演奏されるまでの時間は2 秒であるのに対して、120 BPMならば1 秒である。さらに持続的な速度変化を指示する演奏記号が存在する場合は、当然ながら、この時間は変化する。その上、実際の演奏では、しばしば演奏者がテンポを揺らすために、演奏記号が無くとも時間が変化する場合がある。また、記譜上の問題として、音価の短い音符が多い小節では、1小節が横長になりがちである。以上のことから、五線譜の横方向が完全なリニアスケールではないことが判る。

関連項目


五線

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/06 10:18 UTC 版)

複々線」の記事における「五線」の解説

複々線に1線追加した五線の区間もある。 例 東海道本線京都駅 - 向日町駅方向別複々線単線1線追加。この単線は、京都駅30番のりば発の特急「はるか」京都総合運転所への回送列車京都貨物駅発の貨物列車走行山陽本線兵庫駅 - 鷹取駅方向別から線路別に変わる複々線単線1線追加。この単線は、和田岬線出入庫用や訓練用として使用

※この「五線」の解説は、「複々線」の解説の一部です。
「五線」を含む「複々線」の記事については、「複々線」の概要を参照ください。

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