乳幼児用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/03 09:27 UTC 版)
乳幼児用歩行器はかつては歩く練習のための器具とされていたが、歩くための筋肉が未発達の段階での使用は関節に負担がかかりすぎると指摘されている。歩行器を用いて訓練をしたからと言って早く歩ける様にはならず、それどころか逆に自立歩行が遅くなる可能性や、安全な転び方(パラシュート反射、尻餅)も学べずに大けがをする場合もあり、苦労してのはいはい、伝い歩きなどという正常な成長過程を経ないことによる悪影響も懸念され、アメリカでは販売が禁止されているものである。 日本では遊びの一環として使用される遊具として扱われるようになっている。ただし転倒や転落による事故例が多い。そのため平坦かつ広く、特に転落の危険が無く、また、床面だけでなく上方も含めて危険なものの無いスペースを確保し、歩行器には安全性の高いものを選択し、乳幼児に充分な休息を取らせることを心がけた上であれば、保護者の厳密な管理下のもとで、使用しても良いとされる。SGマークの付いた歩行器の対象は、7ヵ月 - 15ヵ月、身長748mm、体重9.3kgまでの乳幼児である。 なお、乳幼児用歩行器は、高橋誠、山越憲一らによれば、手掌支持型パラレルウォーカー、前腕支持型パラレルウォーカーなどに分類できる。
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