三一致の法則とは? わかりやすく解説

三一致の法則

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/10/11 09:40 UTC 版)

三一致の法則(仏:trois unités)は、フランス古典演劇における規則の一つ。三単一の法則とも言う。


  1. ^ 事が佳境を迎える直前で幕が開き、劇中の台詞によって過去の経緯が明らかにされると共に局面が破裂する。
  2. ^ 「新編日本古典文学全集74:月報34(「近松の表現」山川静夫)、鳥越文蔵ほか『近松門左衛門集1』所載、小学館、1997年。
  3. ^ ただし謡曲(特に夢幻能)では、主人公であるシテの思い出を描く場面が物語のメインを占めているが、思い出の中では時間も場所も何度も飛躍するのでこの意味では謡曲も三一致の法則を満たさない。また現在能でも隅田川のように三一致の法則を満たさない物もある。


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三一致の法則

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/06 14:13 UTC 版)

ジュール・セザール・スカリジェ」の記事における「三一致の法則」の解説

古代ギリシア哲学者アリストテレスは、著書詩学』において、優れた詩的表現条件として「筋の一致」の必要性説いていた。16世紀ルネサンス活動により、この『詩学』の一節もまた「再発見」されたが、スカリジェイタリア人文法学者はこれに独自解釈を加え、『優れた演劇には「筋の一致」と、さらに「時間一致」「場の一致」が必要である』と提唱した(三一致の法則)。これは演劇表現対し一日時間一致)で、場所を変えず(場の一致)、主筋のみを行う(筋の一致)という制約加えるものであった。しかしこの原則扇情的だが取り留めのないメロドラマ氾濫していたフランス受け入れられ、特にフランス詩人ニコラ・ボアロー古典主義文学として『詩法』にまとめたことで、17世紀フランス古典演劇にとって重要な原則となる。これによってフランス古典演劇コルネイユラシーヌモリエールらを中心に発展したが、後には規則を破るコルネイユ試みにより「ル・シッド論争」が引き起こされる要因となった

※この「三一致の法則」の解説は、「ジュール・セザール・スカリジェ」の解説の一部です。
「三一致の法則」を含む「ジュール・セザール・スカリジェ」の記事については、「ジュール・セザール・スカリジェ」の概要を参照ください。

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