ロゼ【(フランス)rosé】
ロゼワイン
(ロゼ から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/27 15:04 UTC 版)

ロゼワイン(仏: vin rosé ヴァン・ロゼ)は、ピンク色のワインのことである。
「ロゼ」はフランス語で「バラ色」の意味で、少しオレンジがかった濃いピンクを指す。ロゼワインには「玉ねぎの皮のような」と表現される明るい色から淡い朱、紫がかった濃いピンクなど、様々な色合いのものがある。ごく淡いピンクのワインは、英語で blush と呼ばれることもある。
製造法
初期の赤ワインは、現在のロゼに近かったと考えられている。現在は色を濃くする技術が発達している。
- セニエ法(血抜き法)
- 赤ワインの凝縮感を高めるため、発酵開始後に果汁の一部を抜き取る手法で、抜き取った果汁を原料とする。
- 混醸法
- 黒ブドウと白ブドウの果汁を混合使用し、白ワインと同様の手順で発酵させる。昔のボルドーワイン(クラレット)の製造法。
- シャンパーニュAOCの例外
- EUの規定などによって、赤ワインと白ワインを混ぜてロゼとする事は一般に禁じられている。しかしながらシャンパーニュに限ってはこの方法が許可されており、ロゼのシャンパンが作られている。少数ながら非発泡のロゼワインも生産されている。
熟成・風味
一般に長期熟成は行われない。ロゼワインは新鮮なフルーツの香りが残るさっぱりした味わいのものが多い。味は辛口から甘口のものまであり、よく冷やして白ワインに近い温度で飲まれる。
世界のロゼワイン
フランス
ロゼワインは、フランスでは、夏の風物詩である。夏になると店頭に多く並ぶ。赤ワインや白ワインと比べ安価なものが多い。
フランスのロゼワインで有名なのは、コード・デュ・ローヌのタヴェル(Tavel)である。濃いオレンジがかったピンクの辛口で、ロゼワインの中ではこくがある方である。
ロワール地方のロゼ・ダンジュー(アンジュー・ロゼ)は、明るいピンクでほんのりと甘い。カベルネ・フラン種で作られる辛口のカベルネ・ダンジューもある。
AOCを持つ栽培地域で最もロゼの生産量が多いのはプロヴァンスである。コート・ダジュールと呼ばれるこの地方の海岸は、避暑地として有名であるが、プロヴァンスのロゼは価格も安くさっぱりした味わいのため、「ヴァカンスのワイン」と呼ぶ人もいる。バンドール(Bandol)、ベレ(Bellet)、パレット(Palette)などの村名のついた高級ロゼワインもあるが、生産量は非常に少ない。
ボルドー、ブルゴーニュでもロゼワインは作られており、それぞれボルドー・ロゼ、ブルゴーニュ・ロゼのAOCが存在する。また、それ以外の格付けで作られるロゼワインも存在する(マルサネのロゼ等)。
シャンパーニュにも生産量は少ないが、ロゼがある。シャンペンは祝儀に使われることが多く、いっそうそれに華やかな雰囲気を演出するため、ロゼの需要が多い。
ポルトガル
ポルトガルの「マテウス・ロゼ」(Mateus Rosé)は単一銘柄としては世界で最も売れているワインで、日本でも以前から「入門用」ワインとして知られている。淡いピンクで軽い甘口、平たい瓶に入ったワインである。ただし、ポルトガルでは、ロゼはすべて“Vinho de Mesa”という最下級のワインとされており、上級・高級品はすべて赤か白である。
アメリカ
アメリカでは、ロゼワインはブドウ品種の前に「ホワイト」をつけて呼ぶこともある(例:ホワイト・メルロー)。 アメリカのロゼワインで一般的なのは、ジンファンデルを使用した「ホワイト・ジンファンデル」である。
参考文献
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- 木村克己 『ワインの教科書』(新星堂出版、2006)ISBN 978-4405091412
ロゼ
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「マジカルウィッチコンチェルト」の記事における「ロゼ」の解説
セルフィード魔法女学園公務員。その正体は放浪のモンスターハンター。依頼によりセルフィード群島に棲息する魚竜の討伐のために滞在しており、それまでの間、公務員として勤務している。
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「ロゼ」の例文・使い方・用例・文例
- ロゼをグラスでお願いしたいのですが。
- ロゼを一本ください。
- 彼女の声は、迅速でなおいっそう最後の言葉はなごり惜しそうに消えて行った−ロゼッティ
- (クロゼットまたは冷蔵庫などについて)人が入れるほど十分に奥が広いさま
- あなたがつらいことを思い出し悲しくなるよりは、/あなたが忘れて、笑うほうが良い−クリスティーナ・ロゼッティ
- ロゼッティの女性の女王のような肖像
- クロゼットから出て来てください!
- クロゼットに掛けられた新たにブラッシングされた衣服
- クロゼットの奥行き
- フランス人でエジプト学者で、ロゼッタストーンを研究し、1821年にエジプトの象形文字を初めて解読した(1790年−1832年)
- 水分の多い葉の低い座葉ロゼットとピンクに染めた白い花の総状花序のために生育された小さい球茎の多年草
- 常緑多年草で、根元から出る長いへら形の葉が密なロゼットをつくり、ピンクまたは赤白の縞、あるいは赤紫の花が円錐花序となってつく
- 根元から出ている葉がロゼット状で、小さい花の後に長細い種子鞘ができる、ヨーロッパと北アメリカの一年草の雑草
- 広がってロゼットをつくるハワイ産の低木の小さな属
- ハワイの火山のクレーターだけに見られる丈の低い植物で、細長くとがった灰緑色の葉がロゼットをつくり、1本の高い茎につくたくさんの赤紫の花の房を持つ
- 基部のロゼットにうぶ毛の生えた葉と黄色い花と長いバルサムのにおいのつけられた主根をもつバルサモリア属の植物
- 紫の葉脈がある葉が根元から出てロゼットをつくるミヤマコウゾリナ属の多年草
- 密なロゼットに配置された葉が生長すると密集して結球するのが特徴
- 小さな頭部では発達しないロゼットを形成する丸まっているあるいは鋭く切れた葉を有する葉によって区別される
- 矮性で房状のほとんど茎のない草本で、羊毛質のロゼット葉と、大きな白い舌状花を有する頭状花、および剛毛質の痩果をつける
ロゼと同じ種類の言葉
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