ヒメガマとは? わかりやすく解説

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ヒメガマ

ヒメガマ
科名 ガマ科
別名: -
生薬名: ホオウ蒲黄
漢字表記 姫蒲
原産 温帯
用途 水辺湿地自生する多年草花粉漢方蒲黄といい、消炎利尿止血などに用います根茎には澱粉含まれ食用にと利用されました。『古事記』に伝わる因幡「いなば」の白ウサギ大国主命おおくにぬしのみこと」の神話でよく知られ植物です。
学名: Typha angustifolia L.
   

姫蒲

読み方:ヒメガマ(himegama)

ガマ科の抽水性多年草園芸植物薬用植物

学名 Typha angustifolia


ヒメガマ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/18 05:09 UTC 版)

ヒメガマAPG植物分類体系
ヒメガマ
分類
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 Angiosperms
階級なし : 単子葉類 Monocots
: イネ目 Poales
: ガマ科 Typhaceae
: ガマ属 Typha
: ヒメガマ T. domingensis
学名
Typha domingensis Pers.
シノニム

Typha angustata[1]

和名
ヒメガマ
英名
Southern Cattail
Cumbungi

ヒメガマ(姫蒲、Typha domingensis[2])は、ガマ科に属する植物。

概要

多年生の抽水植物で、湖沼やため池、水路などに生育する[3]。全長は最大2m程度、葉は線形葉で幅5-15mm[3]

花期は6-7月で、直立した花茎に茶色の雌花群と雄花群をつける。花茎の上側に雌花群がつき、下にそれよりやや太い雄花群がつく。雌花群と雄花群は1.5-7.0cm離れてつき、その間は花茎がむき出しになっている[3]

類似種

同属のモウコガマとは形態的に類似するが、ヒメガマのほうが葉の幅が広いことや、モウコガマの雌花にはヒメガマの雌花にある小苞がないことで区別できる。

また同属のガマやコガマにも似るが、ガマやコガマの雌花群と雄花群の間にはすきまがないため、容易に区別できる。

利用

現在では特に大きな需要があるわけではないが、ガマ属の一つとしての利用法は存在した(ガマ#利用方法)。 因幡の白兎の伝説とも関係のありそうな漢方薬の蒲黄(ホオウ)は、内服すると利尿および通経作用が、また外用には止血作用があるとされる[4]

根にデンプンがあり、食用とされた。また若芽も食べられる[5]

脚注

  1. ^ PLANTS Profile for Typha domingensis (southern cattail) (USDA, 2010年10月6日閲覧)
  2. ^ 学名は T. angustifolia ともされるが、『神奈川県植物誌 2001』では、これはホソバヒメガマに当てるべき学名であるとされ、ヒメガマには T. domingensis の学名を当てている
  3. ^ a b c 角野(1994) p.85
  4. ^ ヒメガマ”. 熊本大学薬学部 (2002年8月). 2011年11月21日閲覧。
  5. ^ ヒメガマ”. www.pharm.kumamoto-u.ac.jp. 2024年1月18日閲覧。

参考文献

  • 角野康郎『日本水草図鑑』文一総合出版、1994年。 
  • 神奈川県植物誌調査会(編)『神奈川県植物誌 2001』 pp.392-394



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