バナナボート
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/11/13 07:24 UTC 版)
バナナボート(英: banana boat または water sled)は、バナナのような形をした無動力のインフレータブルボートであり、牽引用のレクリエーションボートである。一般的には4歳以上が対象年齢の目安とされる[1]。
通常は3人乗りから10人乗りまである。大きいメインチューブに座り、ボートを安定させるため、メインチューブの外側に取り付けられた2つチューブに足を置くタイプのモデルなどがある。メインチューブはよく黄色に塗られていて、バナナのような形状をしている。2つのメインチューブを持つボートもある。乗っている間には、パワーボートの運転手は、鋭いターンをしてバナナボートを上下に揺らしてフリップさせようとする。バナナボートに乗る人は、自分の身の安全を守るためにライフジャケットを常に着用しなければならない[1]。
バナナボートに乗る事は、水上スキーや水上を牽引するウォータースポーツよりも安全な娯楽として見なされ、チュービングに似ているとされる。しかし、近年バナナボートを含むトーイングチューブの事故が急増しており、安全運輸委員会が浮体えい航中の注意喚起を呼び掛けている[2]。
脚注
- ^ a b “Banana Boat - Types of Boats”. BoatsDepot.org. 2022年11月13日閲覧。
- ^ “トーイングチューブ、事故急増 浮体100人以上死傷 水上バイクより速度1・7倍に”. 京都新聞 (2020年3月5日). 2022年11月13日閲覧。
バナナ・ボート
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/12 23:07 UTC 版)
「バナナ・ボート」 | |
---|---|
ハリー・ベラフォンテ の シングル | |
初出アルバム『『Calypso』』 | |
B面 | Star-O[1] |
リリース | |
規格 | 7インチ・シングル |
ジャンル | メント |
時間 | |
レーベル | RCAビクター |
「バナナ・ボート」(Banana Boat Song)は、ジャマイカの民謡の一形態であるメントの曲で、ジャマイカ人の港湾荷役夫の労働歌である。デイ・オー(Day-O)とも。
最もよく知られているバージョンは1956年にニューヨーク出身の黒人歌手ハリー・ベラフォンテが唄いアメリカ合衆国でヒットしたものである。
概要
この曲はしばしばメントではなくカリプソであると説明されるが、これは1957年当時のアメリカ合衆国ではメントの知名度が低く、より有名なジャンルであるカリプソとして売り出されたからである[2]。
出だしに、Day-o, day-ay-ay-o(デイ・オー・エイ・エイ・エイ・オー)と叫ぶ部分があるほか、「もうじき日が昇る。オイラはつらい仕事を終えて家に帰りたいんだ。tally man(伝票をつける人)さん、バナナを数えてくれ…」という内容の歌詞が繰り返される[3]。オリジナルは、バナナを積み出す港で荷役に従事していた人たちの労働歌である。
日本では1957年、マンボに続く「ラテン音楽」としてカリプソブームが起こり、その代表的な曲として紹介された。ベラフォンテ本人のバージョンは、日本ビクター S-289として発売(SP盤。B面は「さらばジャマイカ」)。
日本語盤ではキングレコードが江利チエミ、コロムビアが旗照夫、ビクターが浜村美智子をそれぞれ起用して競作した。その中でも特に浜村盤が最大の売り上げを記録する。新人の浜村のバージョンが一番ヒットしたのは、浜村の傍若無人な態度が曲のイメージ作りに寄与したためである。この「誤った」カリプソ解釈に憤慨して、中村とうようが評論家デビューをした[4]。
また、「明星チャルメラ・デラ」(1979年・若山富三郎、岸本加世子出演)をはじめ、数多くのCMで当曲の替え歌が使われている[5]。
カバー (日本)
- 浜村美智子(1957年3月)
- B面は「恋のヴェネズエラ」。日本ビクター A-5219(SP) / AS-6007(7インチ)。コーラスはブライト・リズム・ボーイズ。
- 江利チエミ(1957年5月)
- タイトルは「バナナ・ボート・ソング」。B面は「シンコ・ロブレス」。キング CL-222(SP) / EA-16(7インチ)。コーラスは東京キューバン・ボーイズ。
- 旗照夫(1957年)
- ジャッキー吉川とブルー・コメッツ(1970年)
- LP『ポピュラーヒット25年史(上巻)』に収録[6]。
- ゴールデンハーフ(1971年)
- ネーネーズ(1992年)
- アルバム『ユンタ』に「DAY-O! (バナナボート)」のタイトルで収録。
- ディアマンテス(1995年)
- 「野茂英雄のテーマ HIDE〜O」のタイトルで、同年MLB・ロサンゼルス・ドジャースに移籍入団した野茂英雄の応援歌として発表。出だしが野茂の名前に引っ掛け「ヒデーオ・ヒデイ・エイ・エイ・オー」と歌われている。英語版(「THE HIDEO NOMO SONG」)、スペイン語版(「EL TEMA DE HIDEO NOMO」)も存在する。
- ラ・ファンズ(1995年)
- 「THE HIDEO NOMO SONG」のタイトルで、ディアマンテス版と同様に野茂英雄の応援歌として発表し、競作となった。
- ORANGE RANGE(2004年)
- PUSHIM(2016年)
- カバーアルバム『THE ノスタルジックス』に収録[7]。
脚注
- ^ Harry Belafonte - Banana Boat (Day-O) / Star-O (Vinyl) at Discogs
- ^ calypsoworld.org
- ^ 渋谷夜話-Vol.20 深ーい、深ーいカリプソの世界に迷い込んだ話 その1
- ^ 輪島, pp. 98–104.
- ^ 例・「カケホとデジラの歌」(2014年・au(KDDI・沖縄セルラー電話連合))
- ^ ポピュラーヒット25年史(上巻)、ジャッキー吉川とブルー・コメッツ公式サイト。 - 2019年2月2日閲覧。
- ^ “PUSHIMが歌う陽水、百恵、坂本九…ノスタルジックな昭和歌謡カバー集”. 音楽ナタリー. (2016年9月12日) 2016年9月13日閲覧。
参考文献
- 輪島裕介『踊る昭和歌謡 リズムからみる大衆音楽』NHK出版新書、2015年2月10日。ISBN 978-4-14-088454-6。
外部リンク
バナナボート(BANANABOAT)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/25 15:39 UTC 版)
「マシーネンクリーガーの登場兵器」の記事における「バナナボート(BANANABOAT)」の解説
宇宙用S.A.F.Sを輸送する小型宇宙船。旧来の化学式ロケットで地上より打ち上げられ、作戦空域で「バナナ」と呼ばれる輸送カプセルを分離、S.A.F.Sを放出する。キャメルやルナダイバーを輸送する特別仕様機も存在する。
※この「バナナボート(BANANABOAT)」の解説は、「マシーネンクリーガーの登場兵器」の解説の一部です。
「バナナボート(BANANABOAT)」を含む「マシーネンクリーガーの登場兵器」の記事については、「マシーネンクリーガーの登場兵器」の概要を参照ください。
「バナナボート」の例文・使い方・用例・文例
固有名詞の分類
- バナナボートのページへのリンク