エア抜き(ブレーキ)
液圧ブレーキシステムに必須の手順で、組立て時あるいは部品交換時に、ブレーキ液配管の内部に残る空気を細かい泡のようなものも含めて完全に除去することをいう。空気は圧縮性の流体であるため、圧力伝達系に混入すると無効ストロークが生じる。安全上、エア抜きを完全に行うことが重要である。ペダルを繰り返し操作して、空気を車輪のホイールシリンダー部に送り込み、ブリーダースクリューを緩めてブレーキ液とともに排出する。エアブレーキにこの手順の必要ないことが、逆に頻繁にトレーラーを着脱する大型トラック、トラクターがエアブレーキを使用する大きな理由である。
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