日産、ルマン24時間レース参戦マシンを公開【Movie】
2012.03.14 自動車ニュース日産、ルマン24時間レース参戦マシン「日産デルタウイング」を公開【Movie】
日産自動車は2012年3月13日、2012年のルマン24時間耐久レースに特別参戦するレーシングカー「日産デルタウイング」を発表した。
■空気抵抗、出力、車重、燃費を半減
「日産デルタウイング」は、米デルタウイング・レーシングカーズが手掛けた車体に、日産エンジンを組み合わせたレーシングカーだ。
同モデルのコンセプトは、空気抵抗、出力、車重、燃費を従来のレーシングカーの半分に抑えつつ、これまでと変わらないパフォーマンスを発揮させること。搭載する日産製1.6リッター直4ガソリン直噴ターボ(DIG-T)エンジンは、300ps程度の最高出力を発生。パワーはそこそこながら、低燃費と軽量でCd値に優れたボディーを生かし、ラップタイムは、ルマン24時間レースのプロトタイプカテゴリーであるLMP1とLMP2の中間あたりを狙うという。
ただしデルタウイングは、既存のカテゴリーには合致しないため、ゼッケン0番を付けて特別枠「ガレージ56」からのエントリーとなる。ドライバーについては、マリノ・フランキッティとミハエル・クルムが決定している。
日産自動車のアンディ・パーマー副社長は、「モータースポーツはレギュレーションが年々厳しくなっており、その結果、マシンはどれも似たような形状となり、市販車との関連性は薄れてきている。その点、日産デルタウイングは、『ジューク』の上位モデルと同様の“DIG-T”を採用するなど、レースカーと市販車が同じ技術でつながっている。今回のデルタウイングでのルマン参戦は、日産の新しいモータースポーツへの取り組みに先鞭(せんべん)を付けるものとなる」と話し、レースで培った技術を今後、市販車にフィードバックしていく考えを示した。
(webCG 曽宮)
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