ソフトバンクからFAの甲斐が巨人入り決断! 阿部監督の背番号「10」を継承へ 近日中に正式表明

[ 2024年12月17日 01:00 ]

巨人入りを決断したソフトバンク・甲斐
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 ソフトバンクから国内フリーエージェント(FA)権を行使した甲斐拓也捕手(32)が、巨人に移籍する意思を固めたことが16日、分かった。ソフトバンク残留との間で悩みに悩み抜いた上での決断。17日にも正式に表明する。名捕手だった阿部慎之助監督(45)からは交渉の席でいかに捕手として必要かを説かれ、現役時代の背番号「10」も提示されたもよう。継承して背負う見込みとなった。

 甲斐が大きな決断を下した。宣言残留を認めるソフトバンクと獲得を目指す巨人との間で悩みに悩み抜き、巨人でプレーするという新たな挑戦を決めた。

 国内FA権を行使した際に「野球人生でこれからがある意味、見せどころなのかなとも思っている」と話したように、まだまだ自身を成長させていきたい思いが強く、「挑戦」への思いが決断を後押ししたようだ。

 阿部監督からのラブコールも響いた。指揮官自ら交渉の席に着き、チームへの必要性を訴えられた。その阿部監督が19年間の現役時代に背負った背番号「10」も提示されたもよう。21年東京五輪や23年WBCなど日本代表では背負った番号だが、重みは全く異なる。阿部監督と、チームの思いが全身に染みた。

 巨人は今季、4年ぶりのリーグ優勝を果たしたが、CSファイナルステージでDeNAに敗れ、日本シリーズ進出はならなかった。今季は岸田、小林、大城卓の3捕手を先発投手との相性を考慮した上で併用しながら戦ってきた。指揮官は11月のトークショーで「来てほしい。絶対的な司令塔が欲しい。絶対的な司令塔がいれば、とてつもない安心感になる」と扇の要のポジションを確立したい思いを明かしていた。

 ソフトバンクは残留交渉を重ねてきたが、巨人はソフトバンクを上回る5年総額15億円以上の好条件を提示し、誠意を示してきた。甲斐はチームがハワイへの優勝旅行の間も、国内に残り熟考を重ね、決断に至った。

 リーグ連覇を狙う巨人は今オフはFA補強に乗り出し、甲斐を含め阪神・大山、ソフトバンク・石川とともにトリプルアタックを仕掛けていた。大山は阪神残留、石川はロッテへの移籍を決め、思うような補強をできていなかった。だが、前日には楽天を退団した日米通算197勝の田中将の獲得が決定的に。この日は中日を退団した通算166セーブを誇る守護神マルティネスの獲得を正式に発表した。立て続けに大型補強が続く中、FA史上最大の目玉捕手の獲得にも成功。リーグ連覇の先にある常勝チームへの成長へ、なくてはならない扇の要がラストピースとしてはまった

 ◇甲斐 拓也(かい・たくや)1992年(平4)11月5日生まれ、大分県出身の32歳。楊志館から10年の育成ドラフト6位でソフトバンクに入団。13年オフに支配下選手登録された。「甲斐キャノン」と呼ばれる強肩を武器に18年の日本シリーズでMVP。ベストナインは3度、ゴールデングラブ賞は7度獲得した。侍ジャパンでは19年プレミア12、21年東京五輪、23年WBCの優勝に貢献。1メートル70、87キロ。右投げ右打ち。

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