DeNAフロントも奮闘 観客動員4年間で165%&的確ドラフト

[ 2016年9月20日 07:35 ]

<D・広>CS進出を祝うDeNAファン
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セ・リーグ DeNA3―1広島

(9月19日 横浜)
 満員の観客で埋まったハマスタ。球団運営の責任者である池田純球団社長(40)は「横浜の街と横浜のファンにやっと恩返しすることができた」と初のCS進出の喜びを語った。

 「チームの強化には球団経営の安定が必要」という理念のもと観客動員数増加に着手。球場に来ることが楽しくなる「ボールパーク化構想」を柱に「ハマスタBAYビアガーデン」などの企画を次々と実施し、新しいファンを開拓した。横浜最終年の11年が110万2192人だった観客動員数は、昨年は181万3800人までアップ。4年間で165%という大幅増だ。ファンの熱い声援は選手たちのモチベーションにもなった。

 戦力整備では、ドラフト戦略の成功が大きかった。高田繁GM(71)は補強ポイントを明確にし、「その年の一番いい選手を獲る」という方針をとった。この日の先発バッテリー、今永と戸柱は昨年ドラフト1位と4位で、9勝を挙げている石田は14年の2位。スターティングメンバーは外国人選手以外は全員20代の生え抜きという陣容だ。今後さらに育成に力を入れる方針で、19年には2軍施設を全面移設する。これまで離れていた2軍公式戦のスタジアム、練習施設と選手寮を一体化することでチーム強化の拠点とする。

 着実に前進し、勝ち取った初のCS切符。池田社長は「4年たって、大きく空気が変わったと実感した。チームと経営の両輪が回った。一つの到達点に来た」と感慨に浸った。

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