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自分の感性をカタチにする「表現者」になるための専門教育
次の時代を担うクリエイターの養成を目指す芸術文化学群が育てるのは“表現のプロフェッショナル”。「演劇・ダンス専修」「音楽専修」「ビジュアル・アーツ専修」の3つの専門分野で、夢への扉を開くチカラを身につけます。
さらに、桜美林大学には専門だけに偏ることなく、社会で活躍する“自立した人”を育てる総合的な人間教育があります。プロの表現者を目指す人も、表現力を活かし社会で仕事や活動をする人も、自分の可能性を大きく広げる芸術文化の学びに熱中してください。
学びのポイント
第一線で活躍するプロが
直接指導
各分野の第一線で活躍する教員の実践的な指導を受けられるので、プロフェッショナルなアートの世界を肌で感じられる機会が豊富です。また、学内外で日頃の学びの成果を発表する場も多く、感性豊かな「表現者」を育成する環境が整っています。
専修のつながりが
プラスαのチカラを育む
3つの専修それぞれが独自性を重んじつつも、活発な交流や協同制作による作品づくりなどを行い、芸術文化全般に対する広い視野を養うこともできます。さらに総合大学ならではの学群を越えた履修もできるので、幅広い知識を身につけることも可能です。
芸術文化学群が
養成したい学生像
演劇、ダンス、音楽、ビジュアル・アーツなどの分野を幅広く追及し、アートの専門家として社会に通用するスキルを身につけた人材の養成などを目的として、総合的な文化教育(芸術系分野)に係る教育などを行います。
卒業生からのメッセージ
大学時代の経験・人脈が、現在の国際的な活動につながっています。
私は3歳から高校卒業まで福岡県北九州市に住んでいました。16歳のとき、近所にあった北九州芸術劇場で市民参加型のリーディング公演のオーディションの告知チラシをみつけ、やってみたいと思い、よくなにもわからないままオーディションを受けました。そのとき出会ったのが鐘下辰男さんと能祖將夫さんで、お二人が教鞭を執られている桜美林大学を知りました。
在学中は俳優を志して、出演する側として作品にずっと関わっていましたが、卒業の年度に卒業研究として初めて劇作・演出を担った作品を創作し、学内の劇場で公演しました。それを先生方に褒めていただいたことがとても嬉しかったし、自信を持つことができました。この公演がなければ作家として活動を始めなかったと思います。
大学を卒業して手探りで創作活動を始めようというとき、スタッフやキャストとして協力してくれたのは、大学時代の同級生や先輩後輩でした。仲間をみつけることは、 大学時代の人脈のおかげで比較的簡単でした。そのまま、現在も一緒に仕事をしている人もいます。大学時代からの付き合いなので、大学時代の私のことも知っているし、長年活動を共にしてきて、 一緒にステップアップしている感覚があります。理解してくれる仲間と共に仕事ができることは幸せです。
大学時代の経験や人脈は、私の現在の活動にも繋がっています。桜美林大学での四年間がその後の人生を豊かなものにすることを願っています。
劇作家、演出家、小説家、城崎国際アートセンター芸術監督、Q主宰
市原 佐都子さん
演劇専修(現/演劇・ダンス専修)2010年卒業
福岡県 東筑紫学園高等学校出身
1988年、大阪府生まれ、福岡県育ち。劇作家・演出家・小説家・城崎国際アートセンター芸術監督。桜美林大学にて演劇を学び、2011年にQを始動。2011年、戯曲「虫」にて第11回AAF戯曲賞受賞。2017年「毛美子不毛話」が第61回岸田國士戯曲賞最終候補となる。2019年に初の小説集「マミトの天使」を出版。同年「バッコスの信女 ─ ホルスタインの雌」をあいちトリエンナーレにて初演。同作にて第64回岸田國士戯曲賞受賞。2023年「世界演劇祭2023(ドイツ・フランクフルト)」のクロージング作品として新作『弱法師』を発表。
「学ぶことへの好奇心に応えてくれる人が集まる場所」、それが桜美林の特性だと感じます。
私は幼少期よりミュージカルの活動をしており、演技力と舞台芸術に関する専門知識を本格的に学びたいと考え桜美林大学に入学しました。
入学したばかりの春学期に履修した「舞台芸術基礎」は、どの授業もとても新鮮で印象に残っています。特に金英秀先生(2020年度退職)の照明実習では、現在も共同制作を行う関係性になった山本卓卓(範宙遊泳)や、舞台美術の杉山至先生との出会いがありました。木佐貫邦子先生のコンテンポラリーダンスの授業は、言うまでもなく現在のダンサー、振付家としての活動に繋がっています。1年生で出演したDANCE OPAP(現在のDANCE OPAL)『song for sand』が初めてのコンテンポラリーダンス公演の出演となり、今でも当時の身体感覚や舞台上から見た景色を鮮明に覚えています。
その他にも大学で学んだことすべてが、現在の自己形成に繋がっていると言って過言ではありません。先生方から演劇(ストレートプレイ)の基礎を学んだ先で、鐘下辰男先生のOPAL『弟の戦争』で演劇の概念がひっくり返るような経験をしたり、客観的な視点で作品や演劇史を学んだり、ダンス公演の企画・主催をする苦労を味わったり。大切な仲間や同期との出会いは、在学中のカンパニー旗揚げから現在に至るまで繋がっています。
「学ぶことへの好奇心に応えてくれる人が集まる場所」、それが桜美林の特性だと感じます。これから入学する人には、沢山の仲間や教員と出会って想像力を育んで頂きたいです。感性を扱う舞台芸術の世界では、アナログな人と人との関わり合いが欠かせません。此処に存在する本質的な人との関わり合いは、舞台芸術だけでなく社会でもきっと役立つはずです。
ディレクター、振付家、俳優、ダンサー、Baobab主宰
北尾 亘さん
演劇専修(現/演劇・ダンス専修)2010年卒業
神奈川県 関東国際高等学校出身
在学中にダンスカンパニー「Baobab」を旗揚げ。単独公演のほか国内外のフェスティバルにも多数参加。ダンス作品の振付・構成・演出だけでなく、フェスティバル『DANCE×Scrum!!!』を主催し、ディテクターも務める。演劇作品、TVドラマ、CM、映画等に振付を提供するほか、俳優としても活動。横浜ダンスコレクション2018コンペティションⅠベストダンサー賞、ベッシー賞(New Yorkダンス&パフォーマンス賞)ノミネートなど受賞歴も多い。
コンクール受賞は、頑張った自分へのご褒美。
初めてオペラに感動したときの気持ちを忘れず、今度は私が多くの人に感動を届けたい。
舞台に立ち、ホール全体に自分の声が響きわたる瞬間、何とも言えない喜びを感じます。オペラに興味を持ったのは高校のとき。オペラを鑑賞する機会があり、そこで声の持つ表現力の凄さに魅せられ、自分も歌いたいと強く思うように。そして桜美林大学で小林玲子先生と出会い、レッスンを受けているうちにすっかりとりこになりました。
小林玲子先生のゼミでは、「フィガロの結婚」のハイライト公演を上演。ひとつのオペラを仲間たちとチカラを合わせて一生懸命につくりあげた経験は一生の宝です。また在学中に仲間とともにオペラ中心の自主コンサートも企画。現在でも卒業生たちが中心となり定期的な自主コンサートを開催し、初心を思い出す良い機会になっています。
2016年には、由緒ある「イタリア声楽コンコルソ」でイタリア大使杯を受賞することができました。今まで積み重ねてきた努力が評価され、大変うれしく思っています。今後は海外の舞台にも意欲的に挑戦していきたいですね。
ソプラノ歌手
岡村 実和子さん
音楽専修 2009年卒業
長野県立田川高等学校出身
卒業後、二期会オペラ研修所を修了。その後、アメリカ・メンフィス大学音楽学部研修生に。現在はソプラノ歌手として国内を中心に活動中。
『第46回イタリア声楽コンコルソ』イタリア大使杯を受賞。さわかみオペラ芸術振興財団の奨学金を得て、2017年秋からイタリアのトリエステ、ヴェルディ歌劇場の研究生として留学。
2019年、イズマエ—レヴォルトリーニ国際声楽コンクール第一位、イタリア テルメ市 クルスホール オペラ「椿姫」のタイトルロールを公演
2021年、リカルドザドンナイ国際声楽コンクール第一位、現在イタリア ボローニャ在住
教え子たちに芸術を通して、人とつながる温かさを伝えたい。
そして、ものづくりの素晴らしさ、自分で挑戦していくことの大切さを感じてもらいたい。
大学生活では特にビジュアル・アーツ専修の先輩たちが作った「はやおサークル」というサークル活動に熱を入れて取り組んでいました。サークルで先輩や後輩との交流、キャンパス外の活動でも地域の方々や他大学の学生と知り合い、そこから次々とつながりの輪を広げていきました。入学当時、人と話すことが苦手だったので、改めて振り返えると「奇跡では?」とすら思います。出会った人たちとは、先生も含めて卒業後も互いに交流を続けて、非常に貴重な四年間だったなと感じています。
現在、私は私立高校で美術を教えています。中学時代からの夢を叶えましたが、夢を目指して勉強中の頃とはまた違った苦労が多く、よりよい学校運営のために精一杯生活しています。桜美林大学では教員に必要な技術・知識、前述のサークル活動を通して多くの人々と関わり合うことの価値や、それが生む素晴らしい温もりを学びました。私は、単なる能力だけでなく、そういった大切なことも同時に伝え、導いていきたいと考えています。
関東国際高等学校 美術教員
竹下 啓太さん
ビジュアル・アーツ専修 2022年度卒業
私立 鎌倉学園高等学校出身
美術教師をめざして、桜美林大学に入学。デザイン、ファインアート、CG、ファッションを学び総合的に教えられる教員となる。
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