生産的であるために目標設定は欠かせないものですが、とくに予期せぬ出来事が次々と起きるような日常を過ごしていると、タスクリストを毎日設定するのが厄介になってしまうこともあります。
そこで、毎月の目標を設定するようにしたら、柔軟性が高まり、タスクがはっきりとして、ストレスも減りました。
毎月のゴールを設定することでなぜ状況が一変したのか、お話ししましょう。
1. なぜタスクリストがうまくいかなかったのか?
人生には予測できない出来事がつきものですが、子どもがいるときには本当にそのとおりです。毎日のto-doリストにこだわりすぎると、ほんのちょっとした計画変更が必要になっただけでもイライラしてしました。
タスクX、Y、Zを「やらなければならなかった」のに、急にタスクVをやらないといけなくなったら、どうやって時間を確保すればいいのでしょうか。
毎月のゴール設定を行なうようになってから、計画を守れなかったなどと思わずに、その場で調整を行なう余地ができました。
たとえば、子どもの体調が悪くなって一日看病が必要になったとか、急ぎの会議が入って予定を変更しなければならなくなったとしましょう。そんな場合でも、そのタスクに集中することもできますし、作業をいったん中断して、また月末にでも再開することもできます。
このやり方を実践するため、私の場合は無料のNotionアプリを利用することにしました。
完了させたいと思っているプロジェクトやタスクを登録できるようになっていますので、1カ月のうちの日付の範囲を設定しておきます。いま取り組んでいるタスクをハイライトしておいて、該当タスクが終わったらクリックして完了済みとするだけです。
融通が利くようにしておいたので、いつも「遅れを取り戻さなければ」とあたふたすることもなくなりました。目標を達成するための時間は十分にあると把握できますので、タスクを効率よく順位付けして、いつもの調子で仕事を続けられます。
2. 大事なタスクに集中できる
毎月の目標を設定することで大きく改善できたのは、集中力でした。毎日のタスクリストをつくれば、予定やタスクを小分けにして取り組みやすくなると思うかもしれません。
でも私の場合、それでは自分がどこに向かって進んでいるのかはっきりとせず、タスクリストは長くて絶えず変更が入るリストの集まりになってしまっていました。毎月の目標を設定することで、より大局的に考え、本当にに大事なことに集中しやすくなったのです。
たとえば、毎日10件の小さなタスクを消し込んでいかなければなどと考えるのではなく、「今月中にブログの記事を5本書く」とか「家の修繕や改良をひとつ完了する」といったより広い目標に取り組めるようになりました。
時間の枠を大きく設定することで、より大きな目標に集中できるようになり、割り込みがあっても気にせず、時間も効率的に使えるようになったのです。
3. プレッシャーを減らし、燃え尽き症候群を防ぐ
少なくとも私にとって、毎日のタスクリストというのは際限のないトレッドミルのようなものでした。
1日のタスクをすべて完了できた時は良いのですが、なにかやり残してしまった時には罪の意識を感じるようになっていました。このようなプレッシャーが連日積み重なって、すぐに燃え尽き症候群のようになっていたのです。
毎月の目標設定を利用すれば、広い視野から物事を考えられますので、このようなプレッシャーもありません。ああしておけば良かったとか、くよくよすることもなく、より大局的に考えられます。
1カ月の間に自分が終わらせたいと思っていることに集中すればよかったので、毎日、時間と戦っている気分になることもありませんでした。毎月の目標設定をしていると、遅れてしまっているなどと思わずに、必要な時には休息できるのです。