新機能満載の「iOS 10」が、先ごろリリースされました。でも往々にして、一番便利な機能は目立たないところに隠れているものです。この記事では、米Lifehacker編集部オススメの、知られざる新機能ベスト9をご紹介しましょう。どれもAppleが派手に宣伝している機能ではないので、相当詳しく調べないと気づかないものばかりです。

9. 長押しでSafariのタブをすべて閉じる

160930ios_ten_2.jpg

Safariで多くのタブを開いてしまう人のために、Apple純正のタブをすべて閉じる機能がようやく追加されました。新規タブ追加ページで「完了」ボタンを長押しするとメニューが表示され、今開いているタブをすべて閉じることができます。

8. スワイプで「ストップウォッチ」のデジタル/アナログ表示を切り替え

160930ios_ten_3.jpg

ここ6年ほどほぼ変わっていないストップウォッチの表示に飽きている人に朗報です。iOS 10になって新たな表示が加わりました。「時計」から「ストップウォッチ」を選択し、左にスワイプすると新しいアナログ表示に切り替わります。

7. Siriが電話の発信元を音声でお知らせ(ヘッドフォンやBluetooth接続時)

160930ios_ten_4.jpg

クルマの運転中や、街を歩いている時に電話が鳴ると、普通は誰からかかってきたかを確かめるためにいったん立ち止まり、携帯電話の画面を見る必要があります。iOS 10では、電話をかけてきた相手をSiriが音声で教えてくれるという新たなオプションが加わりました。この機能をオンにするには、[設定]>[電話]>[着信を知らせる]と進みます。細かい設定も可能で、「ヘッドフォンを使っている時のみ」「自動車のBluetoothに接続している時とヘッドフォン使用時」「常に知らせる」という選択肢があります。

6. カメラが拡大鏡代わりに

160930ios_ten_5.jpg

「iPhoneのカメラを拡大鏡として使えたら便利なのに」と思ったことはありませんか? iOS 10ではこれも可能になりました。[設定]>[一般]>[アクセシビリティ]>[拡大鏡]と選択し、「拡大鏡」のトグルボタンをオンにしてください。設定が済んだら、ホームボタンをトリプルタップするとカメラが自動で起動し、やや拡大された画像が表示されます。あとはあなたが見ているものに合わせて、倍率を調節してください。

5. 「3D Touch」機能ですべての通知をまとめて消去

160930ios_ten_6.jpg

ロック画面が通知でいっぱいになってしまっても、これからは大丈夫です。iOS 10でようやく、すべての通知を数タップでまとめて消去することが可能になりました。ただしこの機能が使えるのは、『iPhone 6s』以降の「3D Touch」対応機種のみです。通知を消去する「×」ボタンを強く押し込み、表示された「すべての通知を消去」ボタンをタップしてください。

4. Safari内で2画面表示が可能に

160930ios_ten_7.jpg

Safariでは、タブを隣り合わせで表示することが可能になりました。つまり、2つのウェブサイトを同時に見られるわけです。分割表示をオンにするには、以下に挙げる3つの方法があります。

  1. Safariを開き、右上の角に表示されるタブボタンを長押しします。ポップアップメニューが表示されたら、「Split Viewで開く」を選んでください。
  2. タブをドラッグし、画面の右あるいは左端にスライドしてください。
  3. リンクを長押しし、「Split Viewで開く」を選んでください。

ただし、この機能に対応しているiOS端末は『iPad Air 2』『iPad Pro』『iPad mini 4』のみです。

3. 3D Touchで特定アプリのダウンロードを優先設定

160930ios_ten_8.jpg

複数のアプリのアップデートをまとめてダウンロードしている最中に、急にアップデート中のアプリを使う用事を思い出したら? こんな時にも、更新が終わるのを待ったり、キャンセルしたりする必要はありません。使いたいアプリのアイコンを強く押し込み、表示されるメニューから「ダウンロードを優先」を選ぶと最優先でアップデートされます。

2. 「メッセージ」に低解像度モードが追加に

160930ios_ten_9.jpg

モバイル通信のデータ量が気になる、あるいは友だちの端末のストレージ容量をムダに占有したくない、といった人向けに、「メッセージ」に常に低解像度の画像を送るという設定が加わりました。あなたが友だちにくだらない写真を送りつけるのが大好きなタイプなら、これはぜひオンにしておくべきでしょう。

1. Apple純正「マップ」で駐車した場所を自動表示

160930ios_ten_10.jpg

端末がクルマのBluetoothあるいはCarPlayに接続されている場合のみ、という条件付きですが、Appleの純正「マップ」アプリで駐車した場所が表示されるようになりました。クルマから離れると、「マップ」アプリから駐車場所をマーキングした旨を知らせる通知が届きます。ただし、この機能はGPS信号の届くところでしか使えないので、地下の駐車場など、信号が届かないガレージに停めている場合には用を為しませんから気をつけてください。この設定は[設定]>[マップ]に表示されるトグルボタンでオンオフが可能です。

2016年10月2日公開記事を再掲載しています。

Thorin Klosowski(原文/訳:長谷 睦/ガリレオ)

Illustration by Jim Cooke.