誰でも何かを先延ばしにしようとすることはあります。しかし、それをやめようと思っても、なかなかできることではありません。記事冒頭「ASAP Science」のビデオは、人間が先延ばしをしてしまう理由の背景にある心理プロセスを、とてもわかりやすく説明してくれています(英語のみですが、イラスト付きで解説してあるので見ているだけでもわかるところもあります)。

その心理的なメカニズムが分かれば、先延ばしにせずに何かをやり遂げるために何が必要なのかがわかるでしょう。何かにつけ先延ばしをしてしまう基本的な理由は、将来的に報酬となりうることをするよりも、ささいなことでも今すぐ楽しくなるようなことをする方が、精神的にも感情的にも魅力に感じるからです。「将来的な報酬」がどんなに大きなものだとしても変わりません。

ライフハッカーでは以前「アナタの中にいるもう一人のアナタこそ、グズグズ癖の根源?」の記事で、「複数の自我」をご紹介したことがあります。これは「将来の自分」のためにやらなければならないことを、「現在の自分」が奮い立ってやるために計画を立てる、というものです(したがって、将来の自分が本当にやりそうな方法を見つけなければなりません)。この考えを発展させましょう。「ポモドーロ・テクニック」のように、頻繁にご褒美を与え、定期的に休憩を取り、休憩と仕事のバランスがとれた生産性の高いシステムを作り上げるのも手です。

他にもライフハッカーでは「ずるずると先延ばししない方法を『The Now Habit』に学ぶ」や、「先延ばしグセを克服! タイマーを使った10分間ダッシュ法のススメ」などのアイデアを紹介してきました。

先延ばしにしてしまう人間の心理メカニズムがわかったら、先延ばしをしなくなるような方法も、実行へ移せるようになるでしょう。

The Science of Procrastination - And How To Manage It | YouTube

Alan Henry(原文/訳:的野裕子)