米誌「The New Yorker」では、「ヒトのグズグズ癖」をテーマに、経済学者・哲学者・経営学者など、様々な分野の専門家が書いたエッセー集『The Thief of Time』の概要をまとめています。
中でも、興味深い見解のひとつが「私たちの中には、もう一人いる」という哲学者たちの意見。やろうとしていることと、実際にやることの間にギャップが生じることがありますが、これは、計画を立てているアナタと、これを仕損じてしまうアナタは同一人物ではないから、と捉えるのだそうです。
「鉄血宰相」としても知られるドイツ帝国初代宰相、オットー・フォン・ビスマルクは「ファウストは、心の中に2つの魂があると説いていたが、私はこれらを丸抱えし、互いが仲たがいしている。まるで共和国のようだ」と言ったとか。この考え方によると、グズグズ癖とうまく付き合うには、自分は何か問題を抱えていると考えるのではなく、自分の中の自分が問題だと捉えることが第一歩、ということのようです。
「言ってることと、やってることが違うじゃないか!」と詰め寄られて「言ったときの自分といまの自分は別人です」なんて言い訳すると、さらに相手を怒らせてしまいそうですが(笑)、グズグズ癖の原因を他に求めるのではなく、自分自身のものとして捉えるというのは、意外に必要なことかもしれませんね。
自分のグズグズ癖にお困りの方は、ライフハッカーアーカイブ記事「グズグズ癖を克服しつつある起業家が伝授する、グズグズ対処法」なども参考にしてみてくださいね。
What we can learn from procrastination [The New Yorker]
Kevin Purdy(原文/訳:松岡由希子)