昼寝は脳をリフレッシュさせ、エネルギーを向上させる源のひとつ。記憶力の向上につながるという研究結果もありますが、多忙なビジネスパーソンにとって、十分なお昼寝タイムを常に確保するのは至難の業。しかし、そんなアナタに朗報です!
専門誌『Sleep』で発表された研究によると、「ベストな昼寝時間は10分」であることが提唱されました。
豪フリンダース大学(Flinders University)の研究チームは、「夜の睡眠時間は十分に取っているものの、普段昼寝をしていない」という24名の若者を対象に実験。昼寝なし、昼寝時間5分、10分、20分、30分の5パターンで、昼寝後3時間(180分)の効果を計測しました。
- 昼寝時間5分:「昼寝なし」と比べて、ほとんど効果は認められなかった。
- 昼寝時間10分:眠気や疲労、やる気、認知パフォーマンスなどのあらゆる面で著しい改善がみられた。昼寝を終えてから155分間も効果が持続したケースもある。
- 昼寝時間20分:起床後35分ごろから改善がみられるようになり、125分後くらいまでその効果が持続。
- 昼寝時間30分:起床後すぐに覚醒障害や睡眠慣性がしばらく続いた。その後、昼寝による改善は155分間持続。
この研究結果によると、昼寝は長ければいいというものでもなく、むしろ適量にとどめるほうが賢明ということのようです。理想的な昼寝タイムをチェックできるウェブツール「Take a Nap! Nap Wheel」なども活用し、10分間を目安に、昼寝タイムを日常のスケジュールに組み込んでみましょう。このほか、昼寝にまつわるライフハッカーまとめ記事「まとめ:ザ・昼寝ハック Best10」もご参考まで。
A brief afternoon nap following nocturnal sleep restriction: which nap duration is most recuperative? | PubMed via Barking Up The Wrong Tree
Melanie Pinola(原文/訳:松岡由希子)