これまでライフハッカー[日本版]では、さまざまな英語学習アプリを紹介してきました。以前紹介した『PLAY英単語TOEIC頻出1000』および『Super 英単語 30000』は、どちらもtweet数が100を超えていることから、読者の英語学習アプリへの関心の高さが窺えます。
しかし上記2つのアプリはあくまでも英単語を習得するためのものであって、長文読解をするためにはより発展的な勉強をする必要があります。その勉強とはズバリ、英熟語を覚えることです。
Discover21社『20歳を過ぎてから英語を学ぼうと決めた人たちへ』によれば、英語の長文は(1)結論、(2)結論を補足する文章、(3)もう一度結論を繰り返す、という3つの「かたまり」に分解できるとのことです。この構造を理解すれば、長文読解をマスターすることができると著者は主張しています。その「かたまり」を読み解くためには各単語別個の意味を知っているだけでは不十分であり、句動詞(群動詞)を含めたかたまりの意味を覚えていく必要があります。
そこで今回は、podotree社からリリースされる英熟語アプリ『PLAY英熟語TOEIC1000』をご紹介致します。
基本的なアプリの構造は、前回紹介したPLAY英単語TOEIC頻出1000とほぼ同じなので、今回はサラリと説明します。
こちらが熟語LIST画面。LISTの上から順に再生されます。この画面でヘッドホンのボタンをタップすると、その熟語をLISTから外すことができます(もう一度タップすれば再び加えることが可能)。つまり、単語帳のように自由自在に熟語の出し入れができます。
続いてLISTEN画面。ここで熟語のリスニングができます。左の画像が熟語と意味の画面、右の画像が例文の画面です。画面左下の歯車マークをタップすると設定画面に移動でき、そこでカードの反復回数を変更できます。
そしてTEST画面。流れてきた英熟語を聴いて、その意味を4つの選択肢から選んでいきます。1セットあたり20問用意されています。
試しに1日目の問題20問を解いてみました。結果は以下の通りでした。
このように、正解した問題数が一目でわかります。正解した熟語は、はじめに紹介したLIST画面にて自分で外すことができ、間違えた単語だけをLISTENで繰り返し聴くことができます。
このLISTからTESTまでの1セット(1日分)が2か月分(48日分)収録されています。1セットを解く時間はおよそ10分程度なので、朝の通勤時間などのスキマ時間に勉強することができます。
ところで、実際に電車内ではどのくらいの量を勉強できるのでしょうか? 山手線で品川から渋谷まで通勤している私が実際に試してみました。
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9月某日、私は品川駅から山手線に乗車しました。電車のドアが開くと同時に、このアプリを起動。DAY1を選択し、電車が発車すると同時に勉強スタート。今回は熟語・意味・例文それぞれ1回リピートの設定にし(リピートは各々最大5回まで可能)、20の英熟語をリスニング&テストしていきます。なお、リピート回数は設定画面で変更できます。
まずはLISTENで英熟語を覚えます。画面を見ながら目と耳の2つの感覚をフルに使い、記憶に定着させていきます。
Photo by ykanazawa1999.
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TESTは上でも書きましたが4者択一形式。英語で聞き取り、それに該当する選択肢を選んでいきます。
Photo by ykanazawa1999.
TESTが終わった時点での停車駅は目黒駅(開始7分)。正解した熟語をLISTから外し、できなかった熟語だけのLISTを作って復習開始。
Photo by tirol28.
できなかった熟語LISTを何度か聞いているうちに、電車は恵比寿駅(開始9分)に到着しました。リスニング~テスト~復習まで1日分こなすまでに10分弱でできるということになります。これなら、ちょっとしたスキマ時間でも英語の勉強ができますね。
今回実際にやってみて気付いたのは、やはり混雑した電車内では本を開くよりもiPhoneを使ったほうが見やすいということ。ギュウギュウ詰めの車内だと本をめくるのもなかなか難しいですが、iPhoneなら容易にページをめくることができます。
また、ロック状態でもリスニングができるので両手が塞がった状態でも勉強できます。私は品川駅までは東海道線を利用するのですが、朝のラッシュ時の東海道線でも難なくリスニングできました。同じく混雑する埼京線や総武快速線などを利用している方にオススメです。
このように、スキマ時間にサクッと勉強できてしかも満員電車内でも勉強できるアプリです。これから英語の試験を受けようとしている方、英語力を鍛えたい方はぜひダウンロードしてみてはいかがでしょうか?
(安齋慎平)